短編2
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冗談のつもりが…

私は、霊感0の見えない人。通っていた大学にはそのての話は尽きないが、体験となると…微妙な話だが、退屈凌ぎに。

私が所属していた文化系サークルは、合宿と称し、学校の合宿所でよく酒を飲む。貧乏学生なので必然的に娯楽も限られ、小銭を賭けてのポーカーも一段落した深夜。

「退屈だし、肝試しでもするか」と、四回生の部長が言い出す。数人の男女が賛成する中、Bさんが「私も行きます」と、言った。

入部当時から、エキゾチックな雰囲気を持つBさんに一目惚れの私。見かけによらず気さくなBさんだが、何故か私には冷たい。少しでも溝を埋めたい私は、最後尾のBさんの横へ。

目的地は三号館の屋上。中庭を抜け、図書館の横を通り、非常階段を登るだけの短い道程。なんとか話題を見つけ、話し掛けようとする私の視界に夜の図書館が…

ひらめいた!

「こんな夜中に勉強とは、死んでまでもご苦労様やね」と、私。Bさんが驚いたように私を見つめる(心の中でガッツポーズ)

「あなたも見えるの」(も…もって、なんですの)後に引けなくなった私は

「ん、ああ…、まあね」(なんか居るんですか)

「あれが見えるなら、あなたに言いたい事があるの」(なんでしょうか…)

「見える力があるなら、あなた自身の水子をなんとかしてね」

…最低だが、身に覚えのある私。追い討ちをかけるように

「水子を肩に乗せた男となんか、付き合う気は全くないから。本当、最低!」

小走りに先へ行く彼女。独り取り残され、トボトボと合宿所へ戻る。

翌日、退部届けを出しサークルを去った私。以降、Bさんと関わる事はなかった…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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