短編2
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手鏡 彼女がヤバイ

以前にアンティークショップで買った手鏡の事を載せた者です。

あれから、彼女に変化があったんでまたきました。

彼女が夜中にいきなりメールすることは手鏡あげる前からちょくちょくよくあったんですが、彼女の言動というかなんか彼女が彼女でないような話し方をしたりするんで相当キテるんじゃないか、と俺も焦りはじめて彼女を無理矢理自分が探したお祓い屋さんに連れてこうと計画していた矢先、彼女と連絡が取れなくなったんです。

彼女一人暮らししてたんですけど、アパート行ったらもぬけの殻で。

で、俺てっきり彼女にしつこくお祓いしろって言ってたから愛想つかされて逃げられたんじゃないかと思ったんですけど、部屋、人の住んでた後っていうか生活感はなかったんだけど、でも家具とか冷蔵庫の中身はかなり日付過ぎてたけど中身はあったし…。

まさか、と思って手鏡探してみたら案の定あの手鏡だけない。

俺ヤバイヤバイ!って思って親しかった彼女のお姉さんに電話したんだ。

お姉さんはニートで実家暮らしの人だったから彼女が実家に帰ってきてないか聞いてみたんだけど、この前お盆?お彼岸?夏ってどっちだっけ?まぁいいや、に帰ってきてからこっち帰ってきてないよーって言うわけ。

もう俺、そう聞いた瞬間サーっと血の気が引いてさ、クラクラしちゃって座り込んじゃって。

そしたらお姉さんもただ事じゃない雰囲気を感じとったのか、どうしたの、なにかあったの?っていつになくすごい真剣に聞いてくれて、俺半分泣きながら今までの経緯っていうか、アンティークショップのこと、手鏡のこと、彼女が欲しかったからあげてしまったこと、彼女が手鏡に思いっきり同情してたこととか洗いざらい話した。

そしたらお姉さんも最初半信半疑だったんだけど、それって小汚い欠けたところに赤いのが見える小さい鏡?って聞いてきて俺がそうだって答えたらちょっと無言になって、お姉さん話始めたんだ。

ちょっと前にコタツで寝てたらいつの間にか彼女が横にいたんだって。

で、物音も気配もしなかったからこれはきっと夢なんだーきっと私が妹に会いたくって夢に出ちゃったんだなーなんて思って、お姉さん彼女におかえりーって言ったんだそうだ。

でも彼女は笑顔で無言。何もしゃべらない。

夢でせっかく妹に会えたのに話せないなんてなんだかなーと思って妹を見つめているとふと気付いたんだそうだ。

書ききれなかったから続くスマソ

怖い話投稿:ホラーテラー 紫さん  

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