短編2
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続・自動販売機2

砂利で滑る馬鹿な努。砂利の石を誤って靴で蹴り上げ、その石が最悪な事に隠れている車のバンパーに直撃!

俺達はババアを見ると……

既に俺達の方に走り出し、

「出たなぁ~かまいたち~!!」

そう叫びながら迫ってきた!鈴の音が響く。

深夜の住宅街の一本道を30手前の野郎二人(何故か、かまいたち扱い)とババアが追っかけっこをしている。

俺は後ろをチラッと振り返ると……

やっぱりババアは速かった。

俺達は元陸部で足にはそれなりに自信があった。それでもババアは迫ってくる。(もしくは俺達の足が遅くなったのか…?)

むしろ距離が徐々にせばまってきた。ヤバいと思ってると前の道がY字に分かれた道になっていて、俺が走りながら努に、

「ふたてに分かれてババアをまくぞ!」

努「ハァ、ハァ、オッケー!」

走っていた立位置が俺が右だった為、努は左の道へ行こうとする。距離はあと7、8Mという時に努が大声で叫んだ。

「なんだぁーあれ!!!」

左の道を見ると鈴の音を響かせながら鬼の形相でババアがこっちに走ってきた!

「えっ?」

後ろを見るとババア、前からババア…正に挟みうち。

容姿は後ろから追っかけてきてるババアとほぼ一緒だった。

「かぁまぁ~いたち~!!」

と言いながらこちらへ…しかもコイツも速かった!

もう俺達はパニック状態!後ろから前から…えらい事になった。俺は頭の中で仲間?姉妹?親子?と考えたが…とりあえず捕まったら殺される(か、喰われる?)と思い、努は急ターンし、右の道を二人で再び走った。

深夜の住宅街を野郎二人とババア二人の鬼ごっこ。

すでに1kmは走っただろうか。俺達は息があがってきた。振り返るとババア達の距離も徐々にだが差がひらいてきた。が、ババア二人は、

「ま、待て……ハァ、ハァ…か、かまい~…たち~ヘェハァ…わしらのかまい……たち」などと息を切らしながら叫んで?いた。

それを見た俺は努に提案。今度こそはふたてに分かれようと。努は首を縦に振るとすぐそこのT時を俺は右、努は左に。

結果…残念ながらババア二人は何故か努の後を追って行った。この時俺は心の中で『ごめん、努』と謝っていた…

が、現実に戻ると一人になった事に不安というか、いい知れない孤独感に包まれた。

「どうしよう?」と思いながら軽いジョグで悩んでいた。後を追うか、努を捜すか、家に帰るか。迷っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名で★さん  

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