短編2
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某トンネルで。

私がまだ高校生の時の話です。

当時の私はすることといえば、友人数人と原付きでブラブラすることぐらいでした。

バイトもしておらず、お金も五千円持ってれば友人内ではリッチでした。

そんな一年生の夏休み、夜中に友人二人といつものように原付きでブラブラしていました。

帰る気もないが、金も無い。

結局僕の提案で地元では有名な心霊スポットに行くことにしました。

その場所は山奥のトンネルになっていて、実際に殺人事件も起きており、かなり雰囲気がありました。

23時以降は通行禁止の道で、他に車は通っていません。

その日はたまにいる暴走族もいませんでした。

僕は原付きを入口辺りに停めて歩いて行こうと言ったんですが、一人は調子に乗ったのか、かなりの速度でトンネルの中へ消えて行きました。

僕らはもう原付きからおりていたので、入口で待つ事にしました。

すると、トンネルの出口付近でガシャーンと衝撃音がしました。

「だから歩いて行こうって言ったのに」

「あいつ、コケっちゃってヤンの!!」

僕ともうひとりの友人は様子を見に行きました。

案の定、友人のヘルメットが落ちていました。

「あいつ、派手にいったなー!こんなとこまでメットが転がっとらー!」

友人がヘルメットを拾いあげます。

次の瞬間、友人が悲鳴をあげました。

「うわぁぁぁぁぁーっ!首も入っとるぅっ!」

落ちていたヘルメットには、友人の首が収まったままでした。

友人は首と体が切断されていました。

僕達はすぐに、警察を呼びました。

それから警察署に連れて行かれ、長い長い事情聴取をされました。

僕達二人は何も答えられませんでした。

後に、トンネルにピアノ線が張ってあった事、あの道を通る暴走族の敵対チームの仕業ではないかという事を聞かされました。

その事件以来、もうひとりの友人とも疎遠になってしまいました。

十年経った今でも、あの日の事を思い出します。

「だから歩いて行こうって言ったのに・・・。

殺すつもりなんかなかったのに・・・。

まあ、結果的にはどっちでも良いけどな。」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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