中編3
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創作2(S6)

Who Standing...

ニックはMP-5の引き金を躊躇い無く引いた。ナイトメアの顔面目掛けて硫酸弾が飛来する。

しかし、一度受けたこの弾の威力を身をもって知っていたナイトメアは全ての弾をその大槍でガードした。

ガード中のナイトメアの右側面から隙を突いて、ニーナが再び硫酸弾を放つ。

弾はナイトメアの銀の甲冑に当たった。再びナイトメアが悲鳴を上げる。

ニーナはナイトメアが自分を視界に入れる前に、その場を離れ、今度はナイトメアの背後に回り込む。

ニックは、ベルトのホルスターから、閃光手榴弾を取り、ピンを外しナイトメアに投げつけた。

白色の閃光がナイトメアの視力を、一瞬だが奪った。

直後にナイトメアの背後に居たニーナが高く跳び上がり、至近距離からナイトメアの背中に硫酸弾を放った。

同時にニックも、ナイトメアの脚に硫酸弾を放つ。

視界を奪われ、直後に走る激痛…

だが、ナイトメアは悲鳴を上げなかった。

代わりに、唸るような圧し殺した声を上げた。

「…やった!勝った!」

「いや、まだだ。

ニーナ、ここからが本番だ。」

ナイトメアの左腕の盾が見る見る萎縮していく…

『ガァァァ…!!』

痛みを伴っているような叫び声と同時に、ナイトメアの左腕にはニックとニーナが持っているのと同じMP-5が形成される。

「ウソ!?何あれ!!」

「来るぞ、ニーナ物陰に隠れろっ!!」

2人が踊り場の左右にある大きな柱の陰に隠れる瞬間に、ナイトメアは左腕のMP-5を連射した。

「ちょっと、ニック、どーすんの?この状況!」

「慌てるな!必ず活路はある!」

ニックは強く銃のグリップを握り締めた。

2人古城の中の踊り場でナイトメアとの激戦を繰り広げる5分前…

ニックの無線連絡を受けたN.I.S.が動いた。

N.E.S.U.第二作戦指令部のテントの側の広い空地に、5機のブラックホークが降り立つ。

同時に、何処から来たのか、10台程のハマーがヘリの前に停車した。

そして、シティアーバンの迷彩服に身を包んだ屈強な男達が急ぐ様にヘリに向かって走り出す。

指揮官とおもしき軍人が声を荒げ、それに釣られるように屈強な男達がヘリに乗り込んでいく。

「こちらブラックホーク1、指令部へ。作戦の詳細な指示を願う。」

「こちら作戦指令部。

ブラックホーク各機に告ぐ、君達のコールサインは、これよりナイトアローとなる。君達は、今そこへ乗り込んでいるニス(N.I.S.)の隊員達をここから方位135、200kmの地点にある古城の近くまで輸送してもらう。尚、古城には、空を翔ぶタイプのナイトメアが居るとの事。作戦空域内では充分に警戒せよ。」

「ナイトアロー1、了解した。

これより離陸体勢に入る。メインローター出力ON、

消音装置作動、各種武器発射装置作動確認ヨシ、計器類に異常無し!

ナイトアロー隊、離陸。」

ローターの羽音を消した5機のブラックホークが静かに、しかし迅速に第二作戦指令部を飛び立った…

………第二作戦指令部から東に600kmの山間部を4つの影が凄まじいスピードで抜けていく。

「アイアンメイデン隊全機に告ぐ、この作戦は敵との空中戦も起こり得る。

敵はあのナイトメアだ、前回の任務とは訳が違う、覚悟して任務に掛かれ。

尚、万一の事を考慮し、異例だが今回はクローサーもそちらに向かわせた。」

「アイアンメイデンリーダー了解。」

「メイデン2から隊長機へ、

隊長、クローサーってのは奴の事ですか?」

「アイアンメイデンリーダーからメイデン2。そうだ、クローサーはあの男しかいない。

別名ホワイトバロン、ダニエル・ブラッドマン空佐だ。」

「伝説のYF-23が見られるとはな…」

「アイアンメイデン隊全機、クローサーに遅れを取るわけにはいかないぞ。方位336へ機首をヘッドオン、速度をマッハ2.2へ、全速力で味方の支援に向かう!」

「メイデン2、了解。」

「メイデン3、了解した。」

「メイデン4了解!

…へっ、初任務からワクワクするぜ。」

ニックとニーナを援護するべく、今巨大な航空戦力達が動き出した。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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