北海道に住んでいた頃の友人の部屋の話です。
そのアパートは、A棟、B棟あり、外観が新しく家賃が2万5000円と安い。
しかし、部屋の中は古く水道を1日使わないだけでも赤錆びた水が出てくる。
俺はA棟に住んでいた。
B棟に住む友人は「安い部屋だから気にしないよ。それを承知で借りたんだから。」と言っていた。
その部屋は長方形で、真ん中付近に壁から張り出す形で、両開き上下2段の押し入れが付いている(結構邪魔)
雨の日、友人が寝ていると
「パッ、パタッ」
と、蛇口から水が垂れる音とは違う、上から雨漏りの音が聞こえてきた。
俺(O型)ならそのまま寝るが、友人(B型)は雨漏りの場所を調べた。
音は押し入れの中からで、中の天井を見ると、天井には札が乱雑に5枚程、貼られていた。
(次の日、私も見たが「火」の字が読めたので火の用心っぽい札かな?と思った。)
札が水で剥がれかかっていたが、雑巾で天井の水を拭き取り、後は面倒くせぇらしく、札はそのままにして寝た。
翌朝、友人は耳鳴りで目を覚ましたらしい。着替えを出そうと押し入れを開けると、真っ赤な水が衣装ケース等に所々溜まっていた。
その時、犬の唸り声?も聞こえたと言っていたが気にもせず仕事に行った。
その夜俺に電話があり俺は友人の家に行った。
朝、友人が見た液体は、帰って見ると普通の水になっていたらしい。
俺「これ貼り直す?」
友人「腹減った~」
俺「糊ある?」
友人「ノリ?あるか分かんねぇよ」
俺「空弁当に付いてる飯粒でいいから」
友人「寿司食いてぇ~、出前!?」
俺「矢田○希子、結婚するってよ。」
友人「揉みてぇ~!」
俺「俺も!」
今思えばバカ丸出しの会話。
霊感がある人が居れば何か分かるのかも知れないが両者、霊感無し。
その札を貼り直してからは友人が言う不思議な事は無いらしい。そして俺は絶対、水道管の錆びた水の類だと思っている。
しかし、思い出すと友人の部屋(2Fの角部屋)の周りの部屋だけ入退居者が激しかった。
A棟に住んでいた俺は、原因不明だが気を病んでしまい練炭自殺未遂(表向き、上司と折りが合わないと言うことに)で地元へ戻ってしまった。
それから友人とは音信不通になってしまったが、あの部屋に住み続けていると思う。
終
見苦しい投稿ですいませんでした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話