短編1
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引きずる音

昔から不気味な物を見たり、聞いたりよくするんです。

1番印象に残ってる奴の話をしようと思います。

5年前くらいに住んでいた、札幌市東区にあるアパートでの出来事…

仕事から帰ってソファで横になっていると突然、体が固まった。

こんな時は、いつも目を閉じて時が過ぎるのを待つ事にしているんです。

その日も目を閉じ、動揺してないフリをしてました。

でも、何か…違う気がする。

いつもより長くて耳鳴りが酷くなってきた。

それと同時に顔に風を感じ、ザー…ザーって何かを引きずる音が聞こえた。

見ちゃいけないと分かっているのに、気になって仕方ない!

冷や汗は止まらず、涙が溢れる感覚があり…

恐る恐る…薄目を開ける。

!!!

全身が真っ赤な人?のような物がソファの周りをズル…ズル…とゆっくり廻る。

目が暗闇に慣れ、薄明かりに照らされたそれは…

髪が長い、赤い女だった。

服が赤いのか、体が赤いのか…とにかく真っ赤な物体でした。

何周かして、頭の上の方向にあるキッチンへ行くと急にしゃがみ込む感じで消えていきました。

それから何ヶ月かは赤い女が現れました。

いつも決まって、薄暗い夕方にソファで横になる時だけです。

別に危害は加えられないので、慣れてしまえば平気でしたが。

また何か思い出したら、投稿したいと思います。

怖い話投稿:ホラーテラー 坂道さん  

Concrete
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