短編2
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イグアナの娘

7、8年程前に息子がイグアナを貰ってきた。友達が、親に内緒で飼っていたが見つかりウチに来ることになったのだ。

名前は「エリザベス」と付けたが「イグ」と呼んでいた。

1m20cmになり、時々ノソ~っと動く位なので放し飼いにしていた。

イグアナは鶏の様に無精卵を産むらしい。

そして我が家のイグも卵を30個程産んだので娘なのか…と気が付いた。

他にもフトアゴヒゲトカゲ、犬、カメ、又息子が拾ってきた猫、とウロウロと家の中を動物が往来している。

時々イグが 散歩をしていると、犬が後を追いかけるので急いで私に飛び乗って来る。

爪が鋭いので流石に奇声をあげてしまう。

だが、冷血動物といわれる爬虫類が、ちゃんと私に助けを求めてくれることが愛しく

『う~~っ♪』

と抱きしめてしまう。

去年の夏も終盤の頃

何度もウロウロと家の中を徘徊していたイグだった。

その日もウロウロとした後、私が居たキッチンの入口でジッとしていたので

「そろそろ涼しくなったね…」

と言ってバスタオルを掛けてあげた。

ふ…と見ると犬と猫が傍らで添い寝をしている。

「イグ…?」

イグの異常に気付き抱き上げた時には既にグッタリとし…

私は、今までにこんなに泣き叫んだことはなかっただろと言うぐらいに号泣していた。

他の二匹もその間ずっとピッタリと側に座っていた。

イグが私の近くで最後を終えようと思ったのかなと考えると又涙が出てしまいます。

ペットは真実の家族なのだなと改めて感じた一日でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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