短編2
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田舎のホテル

初投稿です。

この話しは実話でオチ等一切ありません。

期待しないでくださいね。

8年前…彼(現旦那)とドライブをしていた時の話し。

その日、山道で迷子になり…気づけば夜中になってしまっていた。

街灯も少ない上

霧が出てきてしまい、視界がとても悪い。

危険を感じた為、

宿泊の予定は無かったが、急遽山道で見つけた古びたラブホテルに泊まる事になった。

…外装からして汚い古びたお化け屋敷のようなホテル…

気がすすまなかったが、背に腹は変えられない。

ホテルに足を踏み入れた瞬間…異様な空気を感じた。

何かの視線を感じ、

一気に鳥肌が立つ。

泊まると言った事を後悔した。

彼の手を引っ張り、無言で訴えかけたが、

彼は気にせず 宿泊の手続きをしている。

見渡すと 、

狭い入口スペースには

なんだかわからない銅像、動物の剥製などが 、

飾っているというよりも ごちゃごちゃに置かれている。

(帰りたい!)

私は言い知れない恐怖で泣きそうだったが

彼はそのまま部屋に向かう。

一人で帰る事もできないので、

なるべく周りを見ず、

2階にある部屋までたどり着いた。

部屋に入った瞬間、

今まで以上の違和感…

…冷房がついているのか、とても寒く

そして、病院のような匂いが部屋に充満している。

私「なんなの…この匂い…」

彼「ホテルだから消毒くらいするだろ?」

私「…そうかもしれないけど……」

かなり鼻につく消毒薬の臭いだ…

そして、部屋の中央にも入口で見たような銅像…

とにかく寒い部屋だったので、冷房を消そうとエアコンを見たが、冷房はついていなかった。

何もかも、気持ちが悪い。

ここへきて、鈍感な彼でもさすがに違和感を感じたらしい。

二人共シャワーを浴びる気にもなれず、

すぐに寝てしまおう、という事になった。

枕元の壁には、人物を描いた絵画が飾ってあり、その絵にもまた恐怖を感じたので

私は頭まで布団を被り、横になった。

(とにかく、眠ってしまおう)

眠ろうとして目を閉じているが なかなか 眠りにつけない。

彼はのんきにイビキをかきはじめ、

寝返りをうち 私に背を向けた。

私は彼の背中に顔を埋めて眠ろうと努力していた。

と…ふいに彼のイビキが止まった。

彼を挟んだ向こう側で

音がする

カンカンカン…

続きます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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