短編2
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妹の寿命

これは、私の祖母から聞いた話しです。

祖母が子供の頃、九州の山里に住んでいました。

祖母には五つ下の妹がいたそうです。

祖母が10歳の時の法事で、お経を読み終えた、お坊様が妹の顔を見つめて、ため息をついたそうです。

お坊様は、ぼそっと小さな声で「この子は、もうじき親を泣かす親不孝な子だ」と言ったそうです。

それを聞いた祖母の両親が、とても気にして、お坊様を問い詰めたそうです。

お坊様は最初は言うのを躊躇ってたそうですが、両親がどういう意味か、しつこく問い詰めるので渋々、話したそうです。

妹の寿命は短命で顔に死相がでていると、それを聞いた両親はすごく驚いて、お坊様に寿命を延ばす方法はないかと尋ねたそうです。

お坊様は、しばらく考えて一つだけ方法があると言いました。

両親は、お坊様に妹の寿命を延ばして欲しいと、必死にお願いしたそうです。

お坊様は、きょうの夕方に妹を一人だけで寺に来さすように言って帰りました。

ここからは、寺から帰ってきた妹が両親に言った話しです。

その日の夕方、妹は一人で寺に行きました。

寺に着くと本堂で待つように言われ、しばらくすると、お坊様が本堂に現れ、ご本尊にお経をあげた後、妹に右手をだすように言われた、妹が右手を差し出すと、てのひらに何か、お経のようなものを書いたそうです。

そして妹に右手を握り閉めるように言って、絶対に何があっても家に着くまで右手を開いてはいけないと、妹に言って帰らせました。

夕暮れ時、妹は寺を出て家に帰りました。

帰る途中で妹は、たんぼの畦道で転んでしまい両手を開いて地面に手をついてしまいました。

絶対に右手を開いてはいけないと言われていたのに・・・するとどこからか白い着物を着た、女のお遍路さんが現れて妹の右手を持って、てのひらに書かれたお経を無表情で読んだそうです。

女は黙って頷くと、またどこかに行ってしまいました。

妹は、家に帰ると寺であった事、女のお遍路さんに右手のお経を見られた事を話しました。

両親は、右手を開いてしまった事で妹を叱りましたが、もうどうしようもありません。

その日の夜、妹は高熱をだして、あっけなく死にました。

祖母は私にあの、お遍路さんは死神だったんだねぇと、ぽつりと言いました。

これは、実話ですが昔の、お坊様は不思議な力を持ってたんですね

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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