短編2
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転校した…

皆さん、初めまして。

さっそく質問ですが、転校したお友達、またはクラスメイトが転校した、などありませんか?

あの子はどうしているだろう、なんて思ったりしませんでしょうか

昔懐かしい、保育園のアルバムを見ていた。

「この子もモテモテだったなぁ」「あ、こんな子もいたっけww」

写真を見ながら思い出に浸っていた。

私の目についたのは、(仮に)Aちゃん。

あぁ、この子確か違う保育園にいっちゃったなぁ。

その日、友達とは、保育園が一緒だった仲良しの友達に手紙を送ろうということでした。

アルバムの最後に住所が。

「あ、Aちゃんの住所!これでAちゃんにも手紙を送れる!」

「え、途中で違う保育園にいったんだから住所は昔の住所だよ」

「あ、そっか…」

「ま、でも私住所知ってるけどね」

「えー!教えてよぅ」

「いいよ」

「ありがとう!」

私がこんなに喜んだのにもわけがある。

そのとき一番といっていいほど仲が良かった。

じゃぁ早速手紙を…

数日後…

手紙が来た。

Aちゃんからだ!!

結構はやっかたなぁ…。

「どれどれ…」

「ん?」

封筒の中にはいかにもあらたまった文章。

いかにも子供ではない文字。

文章を読んでいくと…。

Aちゃんのお母さん!?

「ど、どうして?」

「え…」

私の大切な一人娘が一年前なくなりました。

ですのでこうして母である私が代わりに送っています。

・・・・

原因は…何だろう…

「まさかイジメとかじゃないよね…」

私は住所を知っているということもありましたので、住所を確認し、そう遠くなかったので家に直接行く事にしました。

「ここか…」

ピンポーン…

ガチャ…

「Aちゃんのお母さん…」

「どうぞ、上がって…」

やっぱり娘が死んだら元気なんてないよね…

目はうつろになって髪はボサボサ。

涙が出そうになった。

「娘が死んで一年が経ったわ…」

「そうです…か…」

「あ、あの、失礼かも知れませんが、どうしてAちゃんは亡くなったんですか…?」

「あ、Aの部屋に行く?私は一階にいるから…」

誤魔化された…

でもしょうがないよね

話したくないことだってあるよね。

「ここがAちゃんの部屋…」

かわいいくまのぬいぐるみ、おかあさんと撮った写真が立てられ…

机の中を見てみた。

このノート…何?

血が付いたようなノートだった。

「やだ…何これ…」

思い切って開いてみた。

「!!!!」

お母さんが怖い

お母さんが怖い

ごめんなさい

ごめんなさい

死にたい

助けて

怖い

お腹が空いたよ

助けて

もう我慢できないよ

お腹が減ったよ

そう書かれてありました。

私はその時、Aちゃんの母が誤魔化した理由がわかったような気がします。

もしかすると、Aちゃんのお母さんが…

長い文、読んでくださってありがとうございます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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