短編2
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蛇嫌い

携帯から失礼するよ。

幼い頃から強くてカッコ良くて父は私にとって憧れだった。

そんな父もヘビだけは苦手なようで、庭いじりの最中にヘビと遭遇して声を上げていた時は、正直驚いた。

そんな光景を見た時フと思った。

幼い私の考えは、ヘビをやっつけたら父より強い。

強くなった私に父は誉めてくれる。

翌日の放課後、タモを逆さまに持ち庭の柘植の木の裏や縁の下をタモの柄で突いてまわっていた。

少し飽きてきたので家に入ろうとした時、勝手口にヘビがいた。

蛇に睨まれた蛙

私は蛙にでもなったかの錯覚。

さっきまでの威勢は何処かへ行き蛇がとても大きく怖く思えた。

「食べはせんよ。二度とするな。」

と言われた気がした。

蛇がスルスルと這って行った後も勝手口の前で固まっている私に勝手口から出てきたおばあちゃんが声を掛けてきた。

蛇をやっつけようとした事、蛇に怒られた事をおばあちゃんに言うとおばあちゃんは私を神棚の前連れて行きこんな話を聞かせてくれました。

うちは昔から蛇を祀っていて巳様(みーさま)とよんでいる事。

巳様は昔から縁の下で私たちを見守っている事 。

父の蛇嫌いは幼い頃、私の様に蛇を突ついて蛇にこっ酷く怒られたからとの事。

その後、おばあちゃんと一緒に「みーさまごめんなさい。みーさまごめんなさい。」と繰り返しながら庭木に水をあげた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名ビリーさん  

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