短編2
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夢の中の人

当時、私が5歳位の時の忘れられない夢の話です。

保育園の時、仲の良かった友達(Gとします)がいました。

お互いの自宅が近く、よく2人で遊んでいました。

私達はお互い乗り物が好きで、特に電車が近くを走っていたため、よく電車を見に行ってました。またトンネルと駅も近かったため、普通に観るよりも楽しかったと記憶しています。

そして、ある日の夜私は夢を見ました。

内容は…

私は、G君と一緒にいつもの様に電車を観に行きました。

私はG君に「たまには、駅に行ってみよう?」と言うと、G君は「うん!行ってみよう!」と言ったので、2人で手を繋いで歩いて駅に行きました。

駅に着いた私達は、改札口に立っていました。

すると、電車が一台入ってきました。

私が「乗ってみる?」とG君に聞くと「乗ってみよう!!」と言うので、その電車に乗り込もうとしたときです………

突然………

私達の背後から「乗っちゃ駄目だ!!」

それは、まさに「天をも裂くほどの声」でした。

私達は「ビクッ!」となり、あまりの大声で泣き出しました。

そして後ろを向くと、帽子を目深に被りコートを着て片手に杖を持った知らないお爺さんが居ました。

お爺さんは、私達の手を引いて、こう言いました。

爺「あの電車に乗っては駄目だ!

あの電車に乗ると、もう二度と帰ってこれないぞ」と言い、私達の手を引いて、まるで私達の家を知ってるかの様に、家の方へ歩いていきました。

その途中、あの電車がトンネルに向かって走っていきました。

私達は、泣きながら電車に手を振った所で、目が覚めました…

目覚めた私は、涙でグッショリでした。

もし、あの電車に乗っていたら……

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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