短編2
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隙間10

「最近仕事にかまけて全然行ってなかったな…転勤が多くて菩提寺から離れるとなおさらね」と自己反省もしつつ法要を終えました。

帰ろうとしていると「あの、××さん。ちょっと待って下さい」と後ろから声がしました。

私と同じ名字だと思っていると私に声をかけてきました。

「あの、××さんですか?」

「はい?…そうですけど、私はここへ来たのは今日が初めてなので、同じ名前の違う人と間違われているのではありませんか?」と返しました。

「いいえ、あなたを呼んでくるように言われましたので。

どうぞこちらに」

座って待っていると私と年の近そうな、お坊さんが現れました。

「××さん、お久しぶりですね。

こうして元気な姿を拝見することができて本当に嬉しい限りです」

私は相手が誰だかわかりませんでした。「大変失礼ですが、どなたかと間違われているのではありませんか?」と言うと「お忘れですか?

鬼太郎ですよ」

「………えぇ~!!鬼太郎?!本当に?いや見違えた!!」

というのも子供の頃にあった火傷の痕は全くなく、きれいな肌で話し方も雰囲気も全く別人と思うほど見違えていました。

同じ歳とは思えないほど落ち着いた雰囲気や言葉遣いで驚くばかりでした。

「本当に、久しぶり!!なんか立派になったな!!」と場も弁えず懐かしい友人との再会を喜んでしまいました。

すると残っていた信徒さんから怒りに満ちた視線で私に「ちょっとあなた、誰に向かって話してるんですか!!失礼でしょ!!手をついて今すぐ謝りなさい!!」と怒鳴られてしまいました。

すると鬼太郎は「この方は私にとって、大変恩のある非常に大切な方なのであります。

私は法(仏法)に仕える身でありますが1人の人間として、××さんは私の親友なのです。

あなた方はご遠慮願えますか?」と気をつかってくれました。

後で聞けば最年少で位のある職務についており有望視されていると聞きました。私は「そういえば、火事の因縁はどうなった?」と気になっていたことを聞きました。

鬼太郎は私をじっと見て「昨夜は大変でしたね。

出てきたでしょう?やはり××君は、あの時から未だに狙われているみたいです。しかし無事でなによりでした」

「え?!何で狙われてるの?でも昨夜襲われたのは別の人だよ」

11→

怖い話投稿:ホラーテラー ミルキーウェイさん  

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