短編2
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花火の帰り

実話です

オチもないしあまり怖くないかもしれないのですが、読んでいただけたら幸いです

去年の夏、部活の合宿で海に行った時の話なのですが

合宿と言っても文化部での合宿という名目の遊びに行ったため、せっかく海だし夜、花火でもしようか、なんて言って夜の海に花火に行きました

花火をして盛り上がっている最中、真夏なのに2人くらいの子がしきりに肌寒いねと言っていたりしたのですが、特に気にもせず花火は盛り上がりを見せました

花火もなくなりそろそろ帰ろうとなり、海から旅館に帰る途中、顧問の先生が「エヴァンゲリオン歌ってよ」と言って周りに民家などもなかったためハイテンションでみんなで残酷な天使のテーゼを歌って帰りました

そうして旅館に着き、その時AとBの2人ほど遅れている事に気づき、先生が心配して見に行きました

数分遅れて普通に帰ってきて、旅館で先生の部屋に集まって毎年恒例の怖い話大会になりました

実は顧問の先生が昔から(元を辿れば平安とか本当に昔からの)続くお寺の娘さんの為、かなり幼い頃から霊とかの類とは関わりある人生を歩んでらっしゃるらしいのですが、(その為その先生の体験談だけで毎年十分盛り上がる)その先生がおもむろにこんな話をはじめました

「別に驚かすとかそういうんじゃないし、大して気にしなくていいんだけど、さっき私、AとBが遅れて来た事ちょっと気にして見に行ったじゃない?あれ、実はちょっと理由があってね、」

「さっき丁度エヴァンゲリオン歌ってた頃、ひとつ、違う声が聞こえたっていうか…気配があったんだよね…」

A、Bを始めとした一同顔面蒼白

「多分、着いてきてはいないと思うんだけど、ちょっと廊下だけ嫌な感じするから帰り部屋まで送ってってあげるね」

その後、A、Bと私達の丁度間あたりに居たとか、白くぼやっとしてたとか、実は一部が寒い寒い言ってたあたりから居たりしてねなんて言いながら大会は終わり、約束どおり先生は部屋まで送ってくれたのですが、当然みんな想像してはビクビクして眠れずに夜を明かしました…

大してオチも怖さもないのにグダグダ長くてすみません、ここまで拙文を読んで頂き有難うございました

先生から聞いた体験談等も私的にはなかなか怖いので、そのうち機会があれば書けたらなと思います

有難うございました

怖い話投稿:ホラーテラー しんびさん  

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