中編4
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憑かれた先輩

この話は長い上に特に大した落ちも無いので暇人だけ読んでちょ

つい最近の話。

よくつるんで遊ぶ先輩がいる。

仮にA君としておく。

A君の家は坂の途中にあって下から上っていくと保育園→お墓と続いてる。

先日遊んだ帰りの夜8時頃A君と解散して間もなく、伝え忘れた用事があったので電話したところ、なにやら子供の笑い声等が電話越しに聞こえて少しうるさい。

どこにいるんですか?と、聞いたところ、ちょうど坂を上ってる最中だという。

その時は「何だ保育園のチビ達か」ぐらいにしか思わなかったが、時間帯を考えれば少しおかしい。

また、後日話を聞いたところ、その坂を上りながら電話をすると大半の人達がその子供の騒ぎ声が電話越しに聞こえると突っ込んで来るらしい。

もちろん本人にそんな自覚はない。

また別の日の朝、たまたま出勤中のA君の車を発見した所、助手席にロングヘアーでなかなかべっぴんさんな女を乗せて走り去って行った。

A君はナンパやらモバゲーやらで女関係は割とルーズなほうなので、また朝までセックルに明け暮れてたんだろうと思い少しムカついたので即電話してやった。

俺「朝から女連れちゃって調子いいっすね笑」

A君「はっ!?!」

俺「さっきA君ファミレスの前通ったでしょ?俺隣に女乗せてるの見ちゃいましたからね」

A君「見間違いだろ?」

A君が乗ってる車はすごい昔のレトロなワーゲンで、俺は地元でA君の以外で公道走ってる同車種見たこと無いから間違えるはずが無いと話した所、すごい剣幕で

「朝っぱらから笑えねぇ事言ってねぇでてめぇもさっさと仕事行け!!」

と怒鳴られ半ば強制的に電話を切られた。

いきなりキレられ、少し釈然としなかった俺は夜少し話そうと言った内容のメールを送り、そのまま仕事に行った。

その日の夜朝見たことを、そのまま告げると真っ青な顔してこの話をしてくれた。

A君には半年前までしっかり付き合っている彼女さんがいた。

A君いわく、ロングヘアーの似合う佐々木ノゾミ似の美人さんだったらしい。

その彼女とは高校のときからの付き合いで6年間続いたらしい。

しかしその6年で3人の子供を降ろしていたとの事。

これには若干俺も引いた。

それで何だかんだ色々あったが最後は喧嘩別れの形で半年前に恋人と言う関係は終わったとのこと。

ただ悲惨だったのはA君と別れたショックと職場の人間関係で少し鬱気味だった元カノは一ヶ月ほど前薬の飲み過ぎでオーバードーズして実家の居間で死んでしまったらしい。

それでA君いわく死んで49日に当たるのが調度今週ら辺との事。

こんな感じの話をしてたら二人とも軽くブルって今日は解散と言う流れになって帰宅することに。

もう家も間近ってときにA君から着信が。

はて?と思い電話をとると、向こうからはA君の声ではなく、ヒステリックな女の笑い声が大音量でこちらに聞こえてくる。

俺は何がなんだかわからなくなって、めっちゃテンパりながら意味もわからず心の中でごめんなさいって連呼してた。

そのあと結構長時間道の真ん中で携帯を持ったまま放心状態だった俺は他人が見たら間違いなく不審者そのものだったと思う。

はっと我に帰った時はまっ先にA君が心配になって、めちゃくちゃ鬼コール。

3度目くらいのコールでやっとでたA君はとりあえず無事みたいだった。

なんでも帰りの坂道で急に怖くなったA君は家につくまで俺と電話しようと思ったらしいのだが、いくら呼び掛けても俺が返事をしないので10秒くらいで切ったらしい。

事のいきさつを電話でA君に伝えると、流石にA君も相当ビビったらしく、しきりに

「今は聞こえない?大丈夫?」等と聞いてきて、おろした子供の水子供養とお祓いを決意した。

なんなら俺も巻き添えを食らったような気がしたので、一応俺もお祓いについて行くことにした。

お祓いをしてもらったのは、地元の普通の神社。

これといって有名な神社ではないが近いという理由でそこにいき、一応祓ってもらう事に。

やたら煙りの出る草みたいなのを燃やし、本堂の中に煙りを充満させ、神主が持ってきた先っぽに数珠みたいな球が着いた靴べらみたいなので小突かれる事約、一時間。

最後に、清めのお酒みたいなのを渡され、それを飲み干しお祓い完了とのこと。

若干胡散臭かったが、まぁA君も満面の恵美を浮かべてるし、水を差すのも可哀相なので何もいわず黙ってその日は帰宅した。

その日の夜に電話が鳴った。

A君だ。

電話の向こうでA君はかなりテンパってる様子。

わけを聞くと、今付き合ってる彼女に電話をかけたら、なんと電話に出たのは、俺が電話越しで聞いた耳障りな甲高い声で笑いつづけていたあの女らしい。

結局祓いきれてなかったらしく、今現在もA君はそういった霊障に悩まされている。

今のところそれ以上は何も無いが、この先どうなるかはA君も俺もわからない。

長文失礼。

怖い話投稿:ホラーテラー アッコの右腕さん  

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