外には恐怖。中には狂気。
ひたひたと迫り来る闇と、疑心暗鬼が渦巻く世界。92分の絶望が、あなたを襲う。
夜襲い来る“それ”の感染から逃れるため、ある一家が森の奥深くにある一軒家に、外界との接触を断ちひっそりと暮らしていた。しかしある日、そこに別の家族が助けを求めて転がり込んでくる。うまく回り始めたかに見えた2組の家族の共同生活。しかしある夜、固く閉ざされていた禁断の赤いドアが開き、彼らの静寂が破られる…
ストーリー
森の奥深く。ある一家が夜にやってくる“それ”の感染に怯えながらひっそりと暮らしていた。家族は父ポール(ジョエル・エドガートン)、母サラ(カルメン・イジョゴ)、17歳の息子トラヴィス(ケルビン・ハリソン・ジュニア)の3人。もはや人類は残り少ないのかもしれない世界で、ポールにとって外部はすべて脅威。家族以外の人間や世界のことは頭にない。自分の家族を守るという強い使命感によって生きていた。
ある夜、一家の元に恐れていた来訪者がやってくる。感染者かと思われたその男はウィル(クリストファー・アボット)と名乗り、妻キムと小さな息子アンドリューがいること、水を手に入れるために人気のなさそうなポールの家に侵入したことを打ち明けるのだった。一触即発の雰囲気の中、ウィルは自分たちには十分な食糧があるから水と交換をしてくれないか、と交渉を持ちかける。食糧が欲しいポールはその交渉をのみ、ウィルの指示のもと、80キロ先の廃屋に身を潜めるというウィルの家族のもとへと車を走らせるのだった。
数日後、ポールがウィル一家を引き連れて帰ってきた。迎え入れられた新しい家族とともに、初めて一つのテーブルを囲んだ夜、ポールはこの家のルールを話し始める。それは夜来る“それ”の感染を防ぐために「夜、入口の赤いドアは常にロックする」こと。この決まりに従うことを条件に、彼らを受け入れることにしたのだ。父ポールの支配下で、家族だけの暮らしを続けてきたトラヴィスにとって、新しい家族、とりわけウィルの若い妻キム(ライリー・キーオ)の存在はなかなか刺激的で、家の雰囲気も少しずつ変わっていった。
交流が増えるにつれ、互いに心を開き、上手く回り始めたかに見えた集団生活だったが、ある夜、赤いドアが開け放たれていたことが発覚。誰かが感染したことを疑うも、今度はポール一家の犬が何者かによる外傷を負って発見され、さらにはある人物が不可解な発言を口走る…“それ”の正体とは一体何なのか?疑心暗鬼に陥った彼らは、予想だにしない結末へと突き進んでいく
公開
2018年11月23日(金)
コメントをするには会員登録が必要です