20年の時を経て、この令和に満を持して蘇る『ぼっけえ、きょうてえ』の恐怖に、ぜひご期待ください。
日本ホラー小説大賞を受賞した表題作をはじめ、明治期の岡山を舞台に、妖しくおぞましい4つの物語を描き、平成の時代を席捲した唯一無二の傑作ホラー小説『ぼっけえ、きょうてえ』。タイトルは岡山弁で「とても、怖い」という意味で、甲斐庄楠音さんの「横櫛」を装画に使用したことでも有名です。そして、同作の正統後継作というべき新作『でえれえ、やっちもねえ』は岡山弁で「本当に、悪い」という意味のタイトル。さらに今回も甲斐庄さんの絵を装画に使用したカバーを制作中です。本作では、江戸、明治、大正、昭和、4つの時代の岡山を舞台に、恐るべき怪異と人の業とが交錯する戦慄の物語が描かれます。
『でえれえ、やっちもねえ』内容紹介
1999年、第6回日本ホラー小説大賞を受賞した表題作「ぼっけえ、きょうてえ」ほか3篇を収録し、ベストセラーとなった岩井志麻子氏の代表作。2000年には第13回山本周五郎賞を受賞し、日本ホラー小説大賞と山本周五郎賞の史上唯一のW受賞を果たすなど、文学界に新境地を切り拓く。2006年には、世界のホラー映画監督13人が結集して作られた「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズの1作品として映像化された(監督:三池崇史)。累計発行部数40万部以上、20年以上も愛される日本屈指のレジェンドホラー小説である。
内容紹介
岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった……。
書誌情報
著者:岩井 志麻子
カバーイラスト:甲斐庄 楠音
定価: 616円(本体560円+税)
頁数:226頁
ISBN:9784043596010
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