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短編2
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鏡の中の少女

私が小学一年生の時の話しをしたいと思います。

その時は夏休みで、田舎のおばあちゃんの家に遊びに行っていました。

おばあちゃんが空いてる和室を私の部屋にしてくれたので、おばあちゃんの家にも私の部屋はあり、私は絵を描くのが好きで、おばあちゃんの家にも自由帳を持って来て、夕飯後、その部屋でおばあちゃんの為に絵を描いていました。

私が部屋で絵を描いていると、後ろに気配がしました。

でもこれは怖がっているからなのだと思い、その時は気にせず絵を描き続けていました。

絵が出来上がり、一階に降りようとした時…

またあの時と同じ気配がまだ幼かった私を恐怖に落としいれました。

私は怖くて怖くて、一階にいるおばあちゃんの所に行きたかったのですが、怖くて動けませんでした。

おばあちゃんに早く会いたくて、勇気を出して階段を一気に駆け降りようと思って、立ち上がろうとした瞬間…

私は凍りつきました…

おばあちゃんの家に着いてすぐ、私は自分の机にお気に入りの折りたたみの鏡を置きました。

立ち上がろうとした時、鏡の中に、見知らぬ少女が立っていたのです。

私は怖くて動けませんでした。

私は目の前にあった絵本を取り出して、少女に気付いていないふりをして、何とか少女に消えてもらおうとしました。

ですが、少女は消えてくれずずっと鏡の向こうに立っているのです。

私は6歳勇気を全部振り絞って、一階に駆け降りました。

おばあちゃんとお母さんとお父さんの姿が見えた瞬間、私は恐怖から開放されおばあちゃんの腕に抱かれながら泣き崩れました。

翌日、私はおばあちゃんと二階の私の部屋に出来ていた絵を取りに行きました。

でも、私が描いたその絵は、昨夜の少女と私と思われる人物が描かれていました。

私が描いた絵は…

覚えていないのです。

自分が描いた絵を…

覚えていないのです…

全くて言っていい程…

あの少女は、何を訴えていたのでしょうか。

怖い話投稿:ホラーテラー 結衣さん  

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