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短編2
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Mくんの事件簿

僕の周りでは

必ずと言って良いほど

変なことが起こる。

Aがいきなり飛びかかって来たり

Nさんに抱き付かれ

しかも

変な体験談を聞かされ。

たまに

色んな意味で呪われてるんじゃないかと

思うことがある。

前置きはこの辺にして…

僕の友達には

Aの他に

もう1人変わった奴が居る。

そいつの名はM。

霊感が異様に強くて

人間と霊の区別が付かなくなってしまうらしいのだ。

そんな彼は

何と学生にして

探偵でもある。

ある日の学校で

事件は起きた。

僕とAがMのところへ行こうとすると

Mの周りには女子がたくさん群がっている。

「Mのやつ…あんなにモテたッけ?」

Mに群がる女子を見て

Aは僻み(?)ともとれる発言をした。

「あいつ結構顔良いからなぁ?」

僕は口を尖らせてるAをからかった。

僕ら2人喋っていると

Mがこっちに気付き

何やら手招きをしている。

行ってみると

そこには泣いている女子と深刻な顔のMが居た。

「ど、どうしたんだよ?」

ただごとでは無さそうな雰囲気に

僕は詰まりながら言う。

するとMは

「Y子、嫌がらせをされてるんだ。」

と、困った顔で呟いた。

再び僕はY子を見ると

Y子はまだ泣いてる。

きっと相当な嫌がらせに遭っているのだろう。

「Mくん…何とかしてあげて?」

一緒に居たBが

Mにすがるように言う。

が、その時Mの顔は

鬼のように変わった。

「あんたがY子に嫌がらせしてるんだろ?」

「ちょっと…何言ってるのよ!?」

急に疑いをかけられた

Bはもちろん怒る。

「Bは1ヶ月前、Y子にイジメられて自殺したろ?」

Mの発言に

その場に居た奴ら

みんな固まった。

「確かにY子も悪いけど…屋上から突き落とそうとしたBも悪いんじゃない?」

Mは穏やかにそう言った。

Bの顔を見ると

さっきとは似ても似つかない

血まみれの顔だった。

「とりあえずY子。Bに謝った方が良いよ。」

そう言ってMは

Y子にハンカチを渡す。

Y子は無言で受け取り

Bに何回も謝った。

Bはグチャグチャの顔に涙を流しながら

消えていった。

僕とAは

口全開にしてMを見た。

「まさか、犯人が霊だなんてw」

Mは愉快に言うが

僕らは震えが止まらなかった。

怖い話投稿:ホラーテラー ミサキさん  

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