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短編1
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受け付けない

ある日のこと普通に街中を歩いていた。

すると派手な格好をした、恰幅のよい中年の女性が前から歩いて来るのが見えた。

なぜか私は目を逸らした。

『ねぇ、あなた…(会社名)の人でしょ?』

知らないおばさんだったが同じ会社の部署違いらしい、向こうは私を知っているようだ。

「はぁ…」

『こんなこというと、変な人と思われるかもだけど…

…憑いてるわよ』

「は?何がです?」

『女よ…。若い女』

始めは、意味が分からなかったが、怪しげな宗教団体の名刺を見せられ理解した。

「…なにも、見えませんし、私はそんなことは信じてませんので…。では…」

堪らず去ろうとした。

だが、

『行ったでしょ?ダム(某心霊スポット)』

確かに行った。

二週間ほど前に友達と。

「…なぜ知ってるんですか!?」

少し強い語気で聞き返した。プライベートを知られていた事実に憤りを感じたからだ。

だが、その質問を意にも介さず中年の女性は続ける。

『払った方が良いわよ』

「だから、私には何の害も無いですし、必要ありませんよ!!」

『害があるのは、あなたじゃないわよ!!

憑いてきてしまった女の子の方よ!!

“生理的に受け付けない”

って私に泣き付いて来たの!!

遊び半分で、そんな所に行ってはダメ!!』

「………」

二度と心霊スポットには行くまい…と思った。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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