A、B、C、Dと僕の5人で帰っていた時の事です
たわいもない話で盛り上がりながら
家路に着いていたのですが
Aとの別れ際にちょっと吃驚したことがありました
Aの肩に小人がいっぱい乗っていたのです
小人というと
「かわいい」というイメージを持つかと思われますが
一匹、一匹、無表情なそいつらは
人というよりかは、何らかの虫の群れを見てるような
不気味な感じを僕に与えました
しかも、他の人たちには見えないようで
どうせ信じてはもらえまいと思い黙っていました
その後、Aが交通事故で死んだことを知ったのは
次の日の学校ででした
それから数日後
死んだAを除く4人で帰っていたときのことです
僕はBの肩に小人が一匹乗ってるのを見つけました
僕は怖かったのでBを見ないようにしていたのですが
別れ際に改めて見ると
Bの肩にはこぼれんばかりに無数の小人が乗っていました
Bが行方不明になったのは次の日のことです
それから数日後
僕達は3人で帰るようになってから
お互いになんとなく口数少なめになりました
立て続けに友達をなくしたので
当たり前といえば当たり前なのかもしれません
そして、Cの肩に小人が乗ってるのを見たとき
思わず絶叫しそうになりました
Cは次の日自宅のマンションから飛び降りて死にました
それ以後、僕はひとりで帰るようになりました
Dとは出来るだけ距離を置き
自然と絶交状態になるように努めています
実はあの日
Cの肩に小人を見たあの帰り道で
僕は見てしまったのです
Dが口から小人を吐き出しCの肩に乗っけているのを…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話