私の母が体験した話を投稿させて頂きます。
私の母は旅行が好きで、何時ものように友人達と旅行に行きました。
場所は詳しくは覚えてないそうですが、湖が近い山道をハイキングしていたそうです。
その道は、一本道で湖に続く道が二手に分かれてるいて
その二手に分かれてる道に差し掛かった時に、急に霧が濃くなり、視界が悪くなったそうです。
すると、湖に続く道から一人の女性が歩いてきたそうです(足元が霧でハッキリと見えなかった)
すると、母の前まで来て、頼み事をしていったそうです。
手の平よりも少し大きな白い箱を渡して
「この箱を、○○と言うお店に持って行って頂けますか…?」
そのお店は、ここに来るまでの通り道にあったので、母は箱を受け取りました。
女性は
「ありがとうございます。宜しくお願いします」
箱を渡した後、来た道を戻って行ったそうです。
女性の姿が見えなくなった途端に霧が晴れて行きました。
すると、母と一緒に居た友人が「ちょっと、その箱なに?」
母の箱を見て聞いてきました
「えっ?今、女の人が来て、この箱を○○に持って行って欲しいって言ったじゃない。」
「何言ってるの?今、霧が濃くなったから後ろを振り向いたら、あなたがボーっと立ってたんじゃない。」
そう…母以外に、その女の人の姿を見た人は居なかったのです。
母は、不思議に思いながらもその箱をお店に届けました。
お店の人に箱を渡し開けた途端、顔色を変えて
「ちょっと待っててくれ。」
と言い、奥に行ったそうです。
少しして、お店の人が一枚の写真を持って戻って来ました。
「すみませんが、あなたにこの箱を渡した人は、この人じゃないですか?」
お店の人は、母に、持って来た写真を見せました。
「あぁ。多分この人だったと思います。」
母は、写っている人を見てそう言いました。
お店の人は
「そうですか…。実はこの女性は娘でして…………前に、自殺したんです。あの湖で…まだ、体は見つかって居なくて…。」
お店の人は苦しそうに話してくれたそうです。
母は、なんとなくですが、分かっていたみたいです。
その後、母の元に手紙が届き、あの湖から、女性の白骨化した体が見つかり
あの時届けた箱には、自分の居場所が書いた手紙と遺品が入っていたそうです。
長文、失礼致しました。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
読みづらかったらすみません。
怖い話投稿:ホラーテラー 黒兎さん
作者怖話