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短編2
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同じ場所に…

私が中学1年生の時の話です。

ある朝隣の席の子が、手の甲に湿布を貼って来た。

どうしたのか聞いてみると、朝起きたら青あざになっていたという。

2日後、湿布は絆創膏に変わっていた。しかも手の平にも絆創膏を貼っていた。気になったが、彼女が元気なさそうだったのでそっとしておいた。

帰りに遊びに来ないかと誘われたが、その日は断り、明日遊びに行くと言って、私は急いで教室を出てしまった。

次の日、彼女は学校を休んでしまい、私は宿題のプリントを持って見舞いに行く事にした。

家に着くと、お姉さんが出て来た。

家の人が居るなら、帰ろうと思ったが、お姉さんが

「あのコね、別に風邪とかじゃないから、良かったら上がっていって!」

え、じゃあどうしたんですか?と聞くと

「なんか‥手足が腫れて痛いとか言って、湿布貼ってたみたい。多分たいしたことないと思うけど」

部屋へ行ってみると、彼女は二段ベッドの下段に横になっていた。

怪我の事を聞くと

「言わなかったけど…足のも同じようになってて…なんか、朝みたら血が滲んでて‥」

アザって事はぶつけたんだと思っていたが、血が滲むって…

気になって絆創膏をはがして手足を見せてもらった。

青黒くなった場所の中心あたりにキズが出来ていた。

それにしても…この部屋はこんなに薄暗かったかな。しかも寒い。まだ9月なのに?

その時二段ベッドの上の段で何かが動く気配がして見上げる。

三角の帽子が見える

ピエロの人形だった。

「ね、ピエロの人形…って〇〇〇ちゃんの?前からあったかな」

聞いた時から耳鳴りが始まった。

「ピエロ?ああ…何か家に有ったから、貼ってみたの」

ピエロの帽子のてっぺんと片手片足が‥

ピンで壁に止められていた。

彼女の腫れた手足と同じ場所が‥ピンで止まっていたのだ。

耳鳴りが酷くなり、部屋を急いで出た。

帰り際お姉さんに

「あの…ピエロの人形なんですけど、ピンで止めるより座らせてあげて下さい」と、唐突に不信な事を言ってしまった。

次の日彼女は学校に来た。手の甲は嘘の様に元に戻っていた。

私は慌てて帰ってしまった経緯を話た。

すると彼女は

「あのピエロ…いつの間にか玄関にあって…聞いたら皆なんであるのか知らないって…」

その後ピエロはどうしたのか?

私は以来人形が怖くて部屋に飾れない。

怖い話投稿:ホラーテラー メイジさん  

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