今度はオリジナル作品を作ってみました。良かったら、読んでみて下さい。
私の名前は、S。ちょっと前まで大学生であった。
ちょうど今は3月で、今年で大学も卒業し、これから社会人として生活するために、引越しの準備として荷物をまとめ始めた所だ。
荷物を整理していると、私はある事に気付いた。押入れの中にポツンと見慣れない箱が置いてある事に。
私は手を伸ばして、箱を取ってみた。
見るからに古いその箱は、長年押入れの奥にあったせいか、埃まみれでクモの巣も付いている有様だった。
その見てくれのせいもあるかもしれないが、私はあまり箱を開ける気が起きなかった。
しかし、中身を確認しないと整理も出来ないので、仕方なく開けた。
…中からは人〇ゲームのようなボードゲームが出てきた。
正直、ホッとした。何か気味の悪い物が出てくるのではと思ったから。
その後、私は荷物整理の疲れからか、それを出したまま眠りに付いてしまった。
S:「ここは何処だ?」
何やら、車と色分けされた道がある。どうやら、夢でも見ているのかもしれない。
その時背後から声がする。
?:「ようこそ、人〇ゲームの世界へ。私は支配人です。では、早速ゲームを始めましょうか?」
S:「はぁ…。」
私は言われるがままにゲームを始める。
支配人:「いやぁ、人間と会うのは久し振りだなぁ。嬉しくて嬉しくて。ジュルッ」
S:「??」
ガラガラガラ…
私は止まったマスのイベントをこなしていった。
そして、ついには夢の世界の話ではあるが、結婚までしてしまった。この世界を満喫していた。
…何だかんだでどのぐらい時間が経っただろうか?
そろそろ私もゲームに飽き始めていたので、支配人に聞いてみた。
S:「いつになったら、このゲームは終わるんですか?」
支配人:「ゴールしたらです。」
S:「どうするとゴールに着けるんですか?」
そう聞くと、支配人は舌舐めずりをしながらこう言った。
「人生のゴールって言ったら、
死ぬ時に決ってんだろ!!
久し振りの獲物を簡単に逃がすかよ。」
私は、呆然としながらも全てを悟った。
どうやら、どっちにしてもこの悪夢は覚めないらしい。
そして、また一つ一つマスを進んで行くのだった、この支配人と。
怖い話投稿:ホラーテラー やっぴぃ♪さん
作者怖話