叔母様からの電話。
お祓い(もし良かったら、招かざる客1~4をご覧下さい)をしてもらって6日目の昼。
体が重いのは7月上旬の梅雨の湿気が体にまとわりついているからだ。
一瞬、電話を取るかどうか悩んだ私がいる。
私「……こんにちは」
叔「ちょっとMと二人で家においでよ」
固まる私。
叔「待っとくからね」
あの日から連絡をしていないMに電話を入れ、大急ぎで支度をし、2人で叔母様の家に向かう。
Mも叔母様の家も同じ町内なので30分とかからない。
短い時間の中で蘇るのは6日前の記憶。
車中での唯一の会話。
私「……続きかな?」
M「……わからん」
然り気無くMの横を見る。
Mの横にあの子供は見えない。
緩やかな坂を登り叔母様の家に着く。笑顔の叔母様が外で待っていた。
叔「いらっしゃい。中へお入り」
私達「お邪魔します。」
案内された部屋は前回お祓いに使われた部屋。
前回座らされた場所に座る。
息を飲む二人。
タバコを呑み始める叔母様。
そして話し始める。
叔「……あんた逹の勘違いの5つ目は……」
あぁ、私はどれだけ勘違いするのかと自分を呪う。
叔「前のお祓いとは関係ない呼び出しで、無駄に震えていることよ」
安堵感からか二人とも泣いていた。
謝る叔母様は笑いながら、ごそごそとポケットから赤い布製の袋を取り出す。
叔「これを二人にあげようと思って呼んだのよ」
叔母様の手には2つの2センチくらいの水晶玉があった。
叔「1人1つね。」
二人に手渡す。
叔「お守りよりは、強い力で護ってくれるわよ。あんた逹は無駄に霊感あるからねぇ」
私達「あっ、ありがとうございますっ」
ハンカチに水晶を包んみバックに入れる私達に叔母様が呟く。
叔「今から頼まれ物を捜しに行くんだけど、あなた逹2人にはその家に入るのに必要かと思ってね」
続きます。
怖い話投稿:ホラーテラー マヨさん
作者怖話