地元を震撼させたマジ話です。
『明治頃(定かではない)一家6人の富豪がこの家に住んでおり、理由は解らんけど長男がキチガイになってしまい、一家を斧だったかナタで惨殺。その後長男は自殺しちゃいましたー。』的な言われのある廃屋で夏場になると地元の心霊スポット3本の指にはいるくらい有名。現在はすでに取り壊されて更地になってるそうだ。
この話は取り壊される1年前に友人が体験した話。
-2対2の合コンで、かなりの好感触で気を良くした友人Aとその仕事仲間B。
A「2次会いくー?」
女の子CD「いく~」
といった感じで、AとBはこの時、
(こりゃ今日中にパフパフ出来るぞ。)
と確信していたらしい。まずワンクッション置いてホテルへ・・というシュミレーションを脳裏で描き、白羽の矢がたったのが冒頭の心霊スポット。
友人曰く、
「恐怖とエロは紙一重」
だそうだ。
ちょっと話がそれてしまったが、そんな感じで車を1時間ほど走らせて目的地へ。
その日は土曜日の深夜。数年前には複数のグループが必ずいたものだが、その日は他にいなかったらしい。懐中電灯を手に雑木林を進むとそれは見えてくる。
外観は、ホントに金持ちが住んでたの?ってくらい規模が小さい廃墟。中へ入ると二階へ続く階段の一部が壊れている。壁にはスプレーで落書きだらけ。地面には、缶ビールやペットボトル。木屑等が散らばっている感じ。
「わーはじめてきたー」
「こわーい」という黄色い声が響いていらしいが、Aの頭の中はパフパフしかなかったらしい。
「がさり。」
外から音が。
「違うグループかなー?」なんて思った瞬間、友人AとBが何者かに後ろから羽交い絞めに。
低い声で
「ウゴクナ」と耳元で囁いたそうだ。女の子2人は声も無く立ち尽くす。
すると入り口から明らかに暴○団系の方が入ってきたそうだ。羽交い絞めしてる方々と合わせて3名。リーダーっぽい人が口を開いた。
リーダーっぽい人「お前ら、此処は「○○○」の敷地って知ってのことか?」
「○○○」と聞いてAとBは青ざめた。
「○○○」という当時、クラブやイベントの守代を牛耳る武闘派で有名な
地元の新興暴○団。
Aはそんなことよりも
「何でこんな所にいるの?」
と思ったらしい。
リーダーっぽい人「お前ら4人か?間違いないか?」
AとB、首がもげるくらい縦に振る。
すると、
リーダーっぽい人「この敷地は去年ウチが買い取った。入り口に書いてあっただろう?「立入り禁止」って。不法侵入っていうことで一人3万円x4人=12万で許してやるわ。無いなら事務所来い」
言ってる事が無茶苦茶だと思ったらしいが、相手に抜かりは無い。おそらく本当に土地を購入したのだろう。
「月極駐車場に違法駐車したら5万円罰金取ってる所もあるだろ?」と例を出されたそうだが、どちらにせよ従うない。
AとBの手持ちが合わせて9万円しかない。女の子に頼んで3万借りて払ったそうだ。
「スミマセンデシタ」と謝罪。意気消沈し、帰ろうと車へ向かう背後からリーダーっぽい人が
「また来てね~」と笑顔で手を振っていたそうだ。
友人A曰く
「あの笑顔が一番怖かった。」だそうだ。
ちなみに全財産をとられ、女の子にも「ダッセ」と小声で言われたくらいにして、何も出来ずじまいだったのは言うまでも無い。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話