短編1
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電話

電話受付の仕事をしていたときがある。

その日も普通にお客様からの問い合わせに答えていたのだが、なぜかお客様(男性)とは別に、私の喋りを真似をする可愛い女の子の声がしていた。

娘さんかな?

別に割り込んでくるわけではないので無視していた。

しかし何回か受け答えをしているときに気づいた。

普通受話器に話している人以外は声ははっきり聞こえない。なのにその女の子の声は三者通話しているかのようにはっきり聞こえている。

でもそれなら、仕事の電話なのになぜこの人は注意しないのか…明らかに邪魔をしている。

『まさか…生きてる人ではないんだろうか』

口には出さなかったが、自分の考えに怖くなって一瞬つまった。

なぜかお客様もつまった。

その瞬間、女の子は真似をやめた。

『あー、わかっちゃったぁ?まったねー。ばいばーい。』

また二人してつまったが、二人してスルーした。

しばらくはびくびくしていたが、以降ない。

実話です。

怖い話投稿:ホラーテラー 狐子さん  

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