隣の家が怖い。
夜中に男のうめき声が寝付けない私の耳に入る。その正体は隣の家のご主人だ。
どうやら肺か気管の病に犯されているらしい。
夜中は苦しいためか、外を徘徊している。
たまに昼、姿を見せる事もあるが、昔は小柄ながらもがっちりした体型だったにも関わらず、ガリガリに痩せ細り見る面影もない。
また、そのご主人の父親も全く同じ病気でこの世を去られた。
酸素ボンベ?的な機械を引きながら苦しそうにされていた事を覚えている。
ご主人の兄弟も肺の病気で入院中だ。
最近では息子さんが喘息のような咳をしている事が気になる。
息子さんも病気のためか、ずっと家にいる。
働き手が病のため、奥さんと娘さんでなんとか家計を切り盛りしている。
…古い家の方々は蛇の呪いなど言っているが、定かではないし、昔何があったかも教えてくれない。
遺伝なのか、はたまた呪いか…その家系の男子が同じ病気になっていることに違いはない。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話