短編2
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中古のゲームソフト

もう10年前くらい前かな。

そのころゲーム屋でバイトしてたんだけどさ、ある日もうすぐ閉店時間って時に、突然60歳ぐらいのおばさんがでかいダンボール抱えて店に入ってきて、もの凄い形相で

「お金いらないからこれ全部引き取ってちょうだい!」って言うのよ。

んで、ものすごい量だし結構新しいのも入ってるから、本当にいいんですか?って聞こうとしたんだけど、それ言うまえに出て行っちゃって俺も店長も困惑w

しかも、店長が言うにはそのおばさんってよくうちの店に来てゲーム買っていってた人らしくて(昼に来るから俺はシフトの関係で見たことなかった)なんで突然こんなに持ってくるのか気味悪がって触ろうとしない。

俺も怖いから触りたくなくて押しつけあったんだw

んでその時にちょうど閉店の音楽が鳴って、ソフトの評価は翌日ってことになって、大量のゲームをレジ台の上に置いたまま俺も店長も帰ったんだ。

だけど、次の日にはもうその大量のゲームはダンボールごど消えてたらしくて、店長は

「ああいうのには関わらない方が良いよ」ってホッとしてたなw

まぁ、その後そのおばさんは自殺したみたいで、家からは長年引きこもってた息子の他殺死体が出てきて地元じゃ騒動になったんだが…

あの大量のゲームをなんであのおばさんは焦って手放そうとしたのか、あのゲーム達は今どこにあるんだろうか、色々考えるとちょっと寒気がするんだよな…

怖い話投稿:ホラーテラー 店長さん  

Concrete
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