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短編2
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霊の許容範囲

私がバイト先の先輩から聞いた話です。

大したオチも怖さもないですが暇潰しにどうぞ。

ある日、先輩は仲間(A、B)と暇を持て余していました。

そこで

「夏だし心霊スポットでも行くか。」

となり、神奈川県の超有名心霊スポットKトンネルに向かいました。

何事もなくKトンネルに到着し、近くに車を停めて辺りを散策。

“トンネルの横の階段登ったとこにある井戸がヤバイらしい”

という事前の情報から、先輩達は迷わず井戸を目指しました。

この時点で内心先輩はガクブルだったそうだ。

しかし先輩以上にBの怖がりっぷりがハンパじゃなかった。早くも涙目でびびりまくり。

しかし引き返すのも…ってことで階段を登りきると例の井戸を発見。

(私自身Kトンネルに行ったことがないので、どんな感じなのか分かりませんが)

それまで余裕だったAも沈黙。

先輩とAで「怖いな〜」などと話して、心霊スポット独特の雰囲気を味わっていました。

明らかに怖がりまくっているBは、今にも発狂しそうな勢い。

何をとち狂ったのか、Bは近くから両手で抱えるくらいの石を持って登場。

「成仏してくださぁぁぁい!!」

と半泣きで叫び、石を思いっきり井戸に投げ込みました(笑)

これには先輩もAも呆然後爆笑。

Bは決してボケを狙ったつもりではなかったが、結果的に怖い空気ではなくなりKトンネルを後にしたそうです。

その後、Bが帰り道で事故に遭ったとか高熱が出た…とかもなく平凡に過ごしているそう。

井戸に石を投げ込んで霊障がないなんて、Kトンネルには霊はいないのでは?と思ってしまいました。

はたまたBの言葉通りに成仏してしまったのでしょうか?笑

案外幽霊は心が広いのかもしれません。

怖い話投稿:ホラーテラー イザベラさん  

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