中学生の頃の話。
仲の良かった、友人達と5人で遊ぶ約束をしたのです。
学校が終わって、その中で1人だけいた女の子の家に集まることに。
その子の家は、団地で母親と2人暮らしだったのですが、お母さんが夜の仕事をしていたので遅くまで遊んでいてもあんまり煩くなかったのでちょっとしたたまり場になってたんです。
その子も、そこそこ可愛くて(ヤンキーだったのですが)、みんなちょっと下心があったのかも知れません。
僕とAは、家が近かったのでB子の家に学校が終わってそのまま行きました。
CとDは、ちょっと距離があったので、家に一度帰って自転車で来る事になってました。(その時の中学は自転車で通うのが禁止だった為)
CとD待ちで、3人でテレビゲームして時間潰してました。多分まだ、スーファミとかだったような。
5人集まっても予定など無く、同じようにゲームするか、近くの公園でだべるくらいしかしなかったんでしょうが・・
7時前位にCとDが到着しました。
顔面蒼白で
マジでやばいって何度も言ってます
僕らは、どーしたって笑ってます。
Cは、そんな僕らにかなり怒ってました。
その後、どんな雰囲気だったのかあんまり覚えてないのですが、結局Dがこちらに来るまでの事を話し出しました。
CとDは、ちょっと離れた団地に住んでたんです。そこから、B子の家までチャリで向かっていました。
これって、いつもの事だったんですけど。
いつもと違ったのは、Dがアイスの当たり棒を持ってたことでした。
ブラックモンブランって知ってます?
当たりくじがついたアイスクリーム。
それで、2本分当たり棒があるから食べながらいこうって話になり、ちょっと遠回りになるんですが、はちやっていう商店に寄って来たらしいんです。
そこによった為に、少し遠回りになったのですが、道は団地に近いとこまで下りの坂道でペダルをこがなくてもいいくらいの道でした。
一箇所だけ、急なカーブになっていて、ちょうどその横にはその地区の納骨堂があったのですが、あんまり気にとめるような感じではないとこでした。
僕も、何度も市民プールに通う途中に通ったことがあったのですが、それまで納骨堂があることすら知りませんでした。
そこを、Dが前でCが後ろで通り過ぎたとき、急なカーブなのでカーブミラーがあるんですが、Cが何気なく見たらしいんです。
そしたら、ミラー一面に1人の男の顔が写ってたらしいです。
ご存知の通り、カーブミラーって平面じゃなく湾曲してますよね。
Cは、物凄いカオを見てしまったんです・・
Cは慌ててDに追いつき今見たことを話しました。
まだ、夕方で明るい時間だったのもありDは全く本気にせず、Cを馬鹿にしてました。
もちろん、自転車でそのまま移動しながらの話です。
そのうちに、軽いカーブする場所を曲がろうとしたら、Cが、
うあぁぁぁー
って声をあげたらしいんです。
えっと思って、DがCの見ていて方向を見ると、ガードレールの丁度カーブしている部分に、男の子の顔が真横に口を開けて見えたそうです。
その顔は、ぼこぼこで(その頃の自分らはそれ以外の表現ができなかったんです)
とにかく、カーブしていてありえない人の顔の形になってたそうです。
で、そのままB子の家に着いたんだよってDは説明してくれました。
B子と僕は、最初のDの反応と同じように本気にしてなかったのですが、Aがやたらと気にしてます・・
Aって、複雑な環境に育っていて、詳しくは知らないんですが。
僕が、知り合った頃から両親がいなくて、じいちゃん、ばあちゃんと住んでました。
こいつが、また超心霊好きで色んなこと知ってて、ちょっと神秘的?な奴だったんよ。
でも、基本俺ら馬鹿だから、その後落ち着いたらふつうにゲームとかやって、いつもと変らないような感じでいたんよ。
そしたらね・・
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B子がトイレに行ったんです。
トイレとか、他の奴もふつーに行ってたし、ホントに何も気にしてなかったんですが、
ぎゃぁぁぁー
トイレから、B子の声
僕ら、全員トイレに駆けつけました。
トイレ開けたらB子が便座に座って泣いてました。
落ち着かせて、話を聞いたら、トイレに入って便座に座って、トイレのドアの方を向いたらドアいっぱいに男の子のカオがあったそうです・・
その話を聞いてさすがに全員気持ち悪くなり、どうしよか話し合ってました。
でも、B子がおかしいんです・・
僕らと視線を合わさないで、何か見てるんです。
たまに、声を出してもクッンって犬みたいな声しか出さないんです。
Aが、除霊っぽいことを始めたて、みんな周りに集まってたんですが、何となく僕は僕らの手に負えないことになってるって気づいてたんです。
でも、みんな大人に知らせたくなくて自分らで終わらせたいって気持ちは痛いほど分かりました。
Aの指示で、塩を撒いたりとか色々してた記憶があります。
しばらくすると、B子が部屋の5段位ある衣装入れの前に行き、一番下の引き出しを開けて中の物を全部引っ張り出しました。
何をするのかと見ていたら、中の物を全部出した後、ひゆっると中に入って、トンと引き出しが閉まってしまいました。
えっ
と多分、全員が思ってました。
何で、こんな小さな引き出しにB子は、入れたのだろう(僕らくらいの体だったら無理して入れないことは決してなかったのですが)
後は、何で引き出しが閉まったんだろうとということでした。
どうしよう・・・
でも、Aがわけが分からないお経みたいなものを唱えながら引き出しを開けたんです。
B子は、引き出し一杯に体を広げて(犬や猫が丸まった感じで)寝てました。
僕らが、B子って声を掛けて起こそうとしたら、機嫌が悪い犬のように歯を剥いて決して起きてないのですが、怒るんです。
続きます。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話