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短編2
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遣る瀬無い心境

覚えているかもしれませんが、平成12年に広島市の某県立高校で起きた事件。

定時制に通う2年の生徒が、授業中に教師から授業態度の悪さを叱られてキレ、「ぶっ殺してやる!」といきなり包丁を取り出して立ち上がり、

教壇まで走り寄ってきて、腕や肩を何度も突き刺した。

駆けつけた他の教師達に取り押さえられた際も「お前らも全員ぶっ殺してやるからな!」と喚き散らしていたらしい。

彼は以前から、教師の車に傷を付けたり、配膳前の給食にみんなの前で痰を入れたり、同級生宅ポストに糞尿を入れたりして、問題生徒扱いになっていた。

後に警察の調べに、「人肉が食いたくてずっと機会を伺っていた」と自供し、当然、精神鑑定にかけられたが、

結果は「責任能力あり」と判定。少年院に収容された。

二ヶ月後、今度はその少年院のソフトボール大会の最中、審判を担当していた教官の前に歩いてきて無表情で頭部を金属バットで殴りつけた。

教官は頭蓋骨骨折の重体で、半月程意識が戻らなかったほどだった。

特別少年院に送れて今度は年末、同じ少年院に収監されていた別な少年の首に突然噛み付き、12針を縫う重傷を負わせた。

それからしばらく大人しくしていたようだが(情報が公開されていないだけかもしれないけど)

一年半後、今度は溶接科の実習中に、劇薬の容器を持ち、教官の顔面にぶっかけて大火傷させた。

その後、いつ出所したかは不明だが、

平成19年に、元法務教官(つまり看守)の自宅に忍び込み、孫の中学生少女へ婦女暴行を行った容疑で逮捕。

その看守は特別少年院でずっと親身になって世話をして来た人で、彼が出所の際に「自分の心を開いてくれた」と涙ながらに語ったような

恩人であったという。

こんな人でも、あと数年でまた出所して来ます。

法律上の裁きは受けているんだろうけど、怖いもんですね…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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