雨もようの空は落ちるように暗く、ドライブ帰りのカップルを吸い込むかのようだった……
「この道をぬけると近道のはずなんだけど…」
ハンドルを握った男は怪訝そうな顔をした。
くねくねと蛇行する道はやがて山の中へと入り込む。
だが、カーナビの進路は間違いなく街を指している。
仕方なく進むと道は下りになり
短髪でジーンズ、キャミソールの女を見かけたのでこの先に人気のあるところがあるのだろうと安心した。
しかし
「この先行き止まり」
の看板がたっている。
道はすでに開けていたのですぐにUターンをし引き返した。
下ってきた道を上り山をおりる。
しかしさっきと同じ道にでてしまう。
そしてさっきと同じ女に会う……
そのくりかえし。
パニックになってる男が「ルームミラー!!!!」を見るとさっきの短髪でジーンズ、キャミソールの女が後ろ向きで近づいてくる。
女をふりきるが何度走っても同じ道そして「ルームミラー!!!!」ごしに見える後ろ向きで追いかけてくる短髪でジーンズ、キャミソールの女…
彼らはもう逃げられない。
決して顔を見せずただひたすらに後ろ向きで追いかてくる女に……
てめぇらの血は何色ダァーッ
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名係長さん
作者怖話