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短編2
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亡霊山

先日、友達と二人で少し離れた山に行った時の事です

友人のB君の原付きに二人乗りして山に到着

しばらくそこから見える夜景を楽しんだ後、B君が

「この前(B君はこの山に三回ほど来ています)行ったとき、頂上行けんかったし、今日は行ってみようぜ」

なんてノリになり、自分も二つ返事でOKしました

B君の原付きに乗り込み、悪路を走り、しばらくすると、何やら小屋のようなものが見えてきました

そこには野犬なのか番犬なのかよく分からない、シベアンハスキーの犬が居て、通り過ぎようとすると、追い掛けてきます

実際、僕もこの山に来るのは二回目なので、野犬の件は知ってました

ですが、前回は五人

今回は二人

標的は自分達だけなわけです

当然追い掛けてきましたが、足がやたらに早く、原付きにぴったりくっついてきます

B「やばい!きとるきとる!」

俺「怖い怖い怖い!はよ逃げろ!」

なんとか野犬から逃げ切り、墓へと突入

だがまだ野犬の恐怖が残っているので、そのまま突っ切り上り坂へ

上り坂を上った僕たち二人は、しばらく山道を走りました

しかし、ところどころに立っている熊出没注意の看板、突然広葉樹から竹やぶに変わる道、明らかに先程とは違う空気、等の理由で、段々と恐怖感が増してきて、「マジでやばい、二人じゃ行けん」ということになり、断念しました

上り坂の途中に下り坂があったので、そこから下って帰ろう、ということで、その坂をそのまま下っていきました

しかし、こっちもまたビンゴ・・・というより、空気が異常です

どうやら農道に入った様なんですが、錆びきった軽トラや、見たこともない不気味な花、とにかくすべてが気味の悪いものでした

しかもその先は行き止まり、もう引き返してまた別の道を行くしかありません

農道から外れ、墓のある場所に戻ってきました

ここから色んな場所に道が伸びており、すべて行ってみましたが、花があるだけや、何か栽培しているだけで、どこにも出る事はできませんでした

仕方なくシベリアンハスキーの道を通る事になり、原付きを全速力で飛ばし、通り過ぎ・・・

セーフ!シベリアンハスキーは追い掛けてきませんでした・・・

しかし、なぜ帰りだけ居ないのか、後々不安になりました

結局、ここは亡霊の住む山だと言うことで勝手に決まりました

なぜ、帰りだけシベリアンハスキーが来なかったのか

あの気味の悪い農道は何なのか

B君が以前、頂上に登ったときに使った道は消えたのか?

この謎が残っただけでした

今回でこの話しは終わりです

また機会があれば、投稿させてもらいます

お目汚し、失礼いたしました

怖い話投稿:ホラーテラー きつねさん  

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