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短編2
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涼しい出来事

夏になると思い出す・・・

高2の夏休み、夜の10時頃。友達と遊んでバイクでの帰り道。

その出来事に遭遇した。

友達と別れて近道して帰ろうかと思った俺。

しかし、その道は街燈もなく人気の全くない海沿いの道・・・こわい。

ってことで、普通に国道で帰ることに決定。

しかし、その選択が後でどエライことになるこに・・。

調子よくバイクをとばしてた俺。

大きな橋へと続く道の手前まで来たとき、迷わず左に見える橋の真下を通る海沿いの小道へと進路変更した。

(その小道は、一本道でガードレールはなく、左は海、右は山)

そして、車一台がやっとって感じの小道へとゆっくり進入した瞬間から、なんか変な音が聞こえてきた。

最初は「メットのシールドが風を切る音かな?」って思ってたんだけど、橋の真下に近づくにつれ、その音は、なんと言ってるのかハッキリしないけど「人の声」ってことに気づいた。

(異様に高い声で、男女の区別は不可能)

はぁ?

ってくらいで、気にせず進んでたんだけど、橋の真下まで来たとき、その声はハッキリ聞こえた。

「あしがぁ~・・・」

「あしがぁ~・・・」

うわっ!!うそだろ!?

問答無用。

おっそろしさで、バイクをとばし一気に走り抜ける俺。

必死の思いで小道を抜け、なんとか広い道の街燈の下まで逃げてきてバイクを止め、落ち着いて考みた。

「ん?待てよ・・・あの狭い道で、人に気づかない筈はない。もしかして、誰か誤って海に落ちて足怪我して上がってこれないのかも・・・」

(この時、干潮で海には殆ど水はなかった)

そう考えた俺は、あろうことか確認の為引き換えしてしまったのだ。

偉いぞ 俺!

バイクのライトで確認しながらゆっくり引き返したんだけど、小道は真っ暗で人の気配はないし、海側に落ちてる様子もない。

声の聞こえた橋の真下を重点的に調べたんだけど山側も海側もなんの気配もない。

そして、あの声も聞こえてこない。

「あれ?やっぱなんかの聞き違いだったんだ」

そう思って、バイクの向きを変えた瞬間だった。

ゴンッ

メットの後頭部に衝撃と共に

「あしがぁ~・・・」

ぐわっ!!!

その声は海からでも山からでもない。

俺の真後ろから・・・

な、、、なんで(泣)

うわぁぁぁ~~っ!!

などと、声は出なかったと思う。

パニックで何がなんだかわからない。

逃げる道中、声が聞こえてかどうかもわからない。

逃げ帰る途中ヘアピンカーブで思いっきり転倒。

火花散らしながら、吹っ飛んでいくバイクを倒れたまま見てた。

転倒した時に左膝を強打して、破れたジーパンからは、血塗れで骨が出た膝が覗いていたよ。

その後、なにもなくてよかったんだけど、後に女高生が俺と全く同じ体験をしたらしい。

あれから、二度とあの道は通らない。

オチなく、下手な文章ご勘弁です。

怖い話投稿:ホラーテラー †魔剣†さん  

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