先日、実話を投稿した者です。
全然怖くない話を語り、偉そうに「他にも読みたかったらポイントつけといて」とか書いてお叱りをいただきました。
スイマセン、つまんない話な上に偉そうなことを言ってしまって……。確かにオレ様発言でした!すいません!m(__)m
ご指摘、感謝します。ありがとうございます。以後、気をつけます。本当にすいません……。
しかし、ありがたいことに思ったよりポイントを頂けたので、調子のってまた一つ、実話を投稿いたします。またしても、あまり怖くはないけど、まあ、実話。
それ以外に価値ないんですが、よかったら読んでみて下さい。
私は怖い話を読むのがかなり好きだ。ホラーテラー、オカ板やら耳袋。寝床ではいつも、実話系の怖い話を読んでいる。
さて、数年前、「ひとりかくれんぼ」が流行りましたね。
2ちゃんやSNSの体験小説系に、よく「やってみました!ひとりかくれんぼ」が載っていたものだ。
こちらの読者のみなさんならご存知かもしれない。この体験記は、どれも本当にヤバかった。
とにかく、「なにか」が起こるのだ。
起こる内容はピンキリだが、とにかくはっきりとヤバい。ふつう、ここまで有名な「呼ぶ系」儀式が、ここまでの頻度で何か起こるなんて有り得ない。
(こっくりさんなんか何も怖くない)
読むのは好きだが超ビビリの私。「絶対にこの儀式だけはやるまい」と決意していた。
でも、キ〇ガイのように毎日体験記を読んでいた(笑)
ある夜、いつものようにベッドに寝転び、モバゲーの「ひとり」体験記を開いた。
その日に開いたものは、たくさんある体験記の中でも、なかなかレイアウトのしっかりした作品だった。手順の説明にいちいち写真が載せられている。
ひとりかくれんぼを知らないひとのために書いておく。
手順には人形かぬいぐるみが使われ、呪術的な気持ちの悪い作業が、それに施される。
まあ、そのいちいちが写真で掲載され、手順ごとに解りやすく図解されている作品だったのだ。読めば、頭の中で「ひとり…」を再現できるとでも言おうか。
儀式をやる予定のない私はワクワクと、すごく集中してその作品を読んでいた。
さて、その日、わたしの隣には旦那がいた。
旦那も怖い話が大好きで、若いときにアタマの悪い、例の「心霊スポット巡り」を何度か行い、ひどい目に会っている。霊的に(笑)
(たいへん恐ろしい写真も何点か見せてもらった。しかし、今回は関係ないのではしょります)
つまり、私よりは「感じる」能力がある人です。
旦那は旦那で何かを読んでいた。つまり、ダブルベッドで二人並んでお互い何か読んでる状態。
うちは一軒家だ。寝室は2階で、ベッドの頭は壁に面している。壁の向こうは外。
頭のすぐ上が窓で、窓から下はストーンと下まで一枚の壁。防犯的なデザインで、ベランダとかは何もない。
「ひとりかくれんぼ」の儀式はけっこう手間がかかる。その体験記は100ページくらいあっただろうか。
私は、写真を見たり、説明を読んだりしながら、カチカチと、1枚1枚、ページを繰っていた。
その日は風が強かった。家の中や外で、いろいろな音がしている。
パキッ、パシッ。家鳴り。
コンコン、コンコンコン。窓ガラスに細い枝の当たるような音。
(なーんか賑やかだね、今日は)(こんなに騒がしいと怖くならないねww)
苦笑しながら体験記を読み進む私。
体験記の中の儀式は少しずつ、進んでいく。依り代であるぬいぐるみの腹が裂かれる。呪文が唱えられる。鬼が交代する。
作者が押し入れに入り、口に塩水を含む。
カンペキに体験記の世界とシンクロする私。続きを求めて、ボタンをクリッ……。
と、その時。
ドーーーーン!!
頭の上の壁と窓にすごい衝撃が走った。大きな、柔らかいものを外から思い切りぶつけたような……。部屋がビリビリと震える。
えっ?なんの音?
ハッとして隣の旦那を見ると、読書を止め、蒲団を頭まで被って震えている。
作品に集中していた意識を家の中に向けた。天井と壁の境目で、指を鳴らすような音が連続している。
……ひょっとして今ヤバい?!
そういや、いろいろ窓ガラスで音がしていたが、
よく考えると、
うちの窓の外には、
な に も な い
ぎゃーっ!
慌ててモバの小説を「お笑い」のページに変え、必死で空気を変える私。
賑やかだった部屋と窓の外がスッと静かになる。
風なんて吹いてねえ(笑)
私「旦那!ごめん!大丈夫?」
旦那(半泣き)「ひどいよ〜、ず〜っとラップ音がしてるのに、きみ全然気付かないんだもの!なにやってんの?」
私「スマン!今の大きい音、なん……」
旦那「止めて!言わないで!」
私「ごめんよ〜、ひとりかくれんぼの体験記を……」
旦那「アレやばいから止めて!!」
ようするに、その日は風もなく、窓の外には木もなにもナイと。
あまりにも賑やかで、台風くらいの大風だと思っていたが、実は外に音のする理由はなかった。
あの「コンコン」は、ノックだった、の、か……。
マヌケにも、あそこまで大きな音がするまで、私はラップ音を、そうと認識していなかったのです(笑)
旦那は「家鳴り」あたりから気付いて、ずっと怯えていたそうです。
しかし、あのぶつかる音は、すごく大きかった。
今思うと、ちょうど人ぐらいの大きさのものが、思い切りぶつかった感じでした。
話を作っているわけではなく。
壁一枚、外の音なので、ハッキリと衝撃波まで感じました。
なんだったんんだろう。霊なんだろうけど、何の、だったんだろう。
ひとりかくれんぼはマジやばいです。写真付きの体験記を集中して読むだけで、これです。
どうぞお気をつけ下さい。
長々とつまらない話を、失礼しました。読んでくれてありがとう。
怖い話投稿:ホラーテラー カエルさん
作者怖話