わたしは怖い話を読むのが好きだ。しかし同時に極度のビビりなので、絶対に夜には読まない。昼間か、もしくは最低でも夕方まで、と決めている。
その日も、ホラテラを読んでいた。
梅雨明けして外は晴天、部屋の中も明るい。これなら大丈夫だろうという根拠の無い安心感のもと、一作、また一作と読み進めていく。
(次はこれを読もう)
作品のリンクを選択した。携帯だからデータ読み込みが遅く、まずは現れる黒い背景。
に、目が見える。
しかしこれはもう見慣れた、画面を覗きこむ、わたし自身の目。
マスカラと薄いグリーンのシャドウでキメた目が、まっすぐに画面を、通してはわたしを見つめている。
――アイシャドウ?
違和感に、スッと背中が冷える。
今、わたしはスッピンだ。
マスカラもアイシャドウもつけていない、
(じゃあこの目は誰の――)
固まるわたしの視線の先画面の中で、
誰かの目がゆっくりと、
まばたきをした。
即座に携帯を放り投げてしばらくしてから確認した時は、何も異変はありませんでした。
それから2日は怖くてホラテラ見に行けませんでしたが、三日坊主よろしく現在ではまたこうして見て回ってます(^O^三^O^三^O^)
あれ以来、黒い背景にうつる目には焦点をあわせないようにしています。
たいして怖くない話でお恥ずかしい限りですが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー りんりさん
作者怖話