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短編2
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サンドバック

高卒なんで大分駄文です。

お暇な方だけどうぞ。

俺はとある工場で働いているんだが、この間とんでもない目にあってしまった。

時刻は12時を回った頃。

夏季講習から帰る学生達もそろそろ減り始めた頃合…

機嫌の悪そうな一人の女子高生が通りかかろうとしていた。

顔はなかなか可愛くて、ツンっとした鋭い目つきが特徴的な子だった。

思わず見つめてると、その少女がギロリと此方を睨みつけてきた。

「うわぁ…怖いなぁ;」

そんなことを考えその子が通り過ぎるのを待っていると、突然その子は乗っていた自転車を止め、此方に近づいて来た。

「わッ、ヤバい!!!!」

俺が直観的にそう思った瞬間、その子は思いっきり俺の顔面をグーで殴りつけた。

口の中が切れ血が飛び散ちる…

あとで分かったが、歯も数本折れていた。

瞬間少女は駆けて行き、乗っていた自転車に跨り逃げてしまった。

殴られたことに対する怒りより、「女の子も本気で殴るとここまで痛いのか」という驚きの方が大きかった。

もちろん理不尽にも殴られた俺はすぐさま近くの高校へと電話をし、特徴を言い犯人追及を申し出た。

次の日、あっさりとその犯人は見つかった。

先生が朝礼の際に事件のことをを話すと、自ら名乗り出てきたらしい…

今目の前に、昨日俺を殴った少女が、先生と共に立っている。

彼女の話によると、昨日は待っていた電車を余所行きだと勘違いし、乗り過ごしてしまったらしい。

それに対する怒りから、周囲の視線に敏感になり、あまりにも見つめていた俺に腹が立ち殴ったのだそうだ。

その時、「謝りたい」と彼女のご両親も一緒に来ていたが、ご両親の話だと、

彼女は小さい頃から乱暴で、家族に暴力を奮ったり、タンスを素手で殴り穴を開けるようなヤンチャな子だったらしい。

俺はその日から誓った。

絶対に不機嫌な顔したヤツとは関わらない…

とりあえず俺としては怖かったよ…

あんなほっそりとした少女でさえ、大の大人をぶん殴る時代なんだな…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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