ジョーイは悩んでいた。
投稿しようか?しまいか?と。
彼は過去の投稿を思い出す。
彼の過去の投稿作品の中でもある程度長く続いた『創作』シリーズ。
ナイトメアという怪物と軍人達が戦うという話。
最初は好評を得たこの話だが、次第にサイトに相応しくない、創作と解っていたらつまらない。等のコメントが増え始め、やがてジョーイは創作シリーズのペンを投げた。
次に彼が着手したのは、一話完結の話だった。
これらはそこそこ好評のうちに終わった。
そして今、Yowll Shard City という最新の連載を始めた。
今までの話に比べ、投稿ペースも早く、また固定ファンも付き、彼は勢力を伸ばしていった。
その裏で次第にコメント欄には、ジョーイのプライベートを尋ねるものや、彼の低い文才に異を唱える類いの物が増えた。
ジョーイは調子に乗っていたのだろう…
コメント欄で読者の反感を買うようなコメントをしてしまったのだ。
…ランボルギーニ事件。
ライフスタイルについて尋ねられたジョーイは自分がさも金持ちで優雅な暮らしをしているかの様なコメントをしたのだ。
これに黙っている者は居なかった。相次ぐジョーイへの批判、探り。
彼のコメント欄は荒れ出した。
それに歯止めは効かず、今でも彼のコメント欄は荒れ放題だ。
それを知ってか知らずか、ジョーイはパタリと投稿をしなくなった。
続編を(ただの煽りかもしれないが)期待する者もいたというのに…
今…、ジョーイは一体どうしているのか?
きっと…もうこの世には居ないかも知れない。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話