人形が好きで、某所のアンティークドールショップに行きました。
入った瞬間から嫌な感じがしていました。
管理が酷いんです。
ホコリまみれの人形たち・・
日本人形もフランス人形も、もう何もかもが。
それでも一体一体見ていく内に、私を呼んでいるかのような一体がありました。
市松人形です。
なんとなくそういうフィーリングって、あるじゃないですか?
例えば、服を見に行った時でも、「これ絶対に買わなくっちゃ!」っていう。
まあそういうのはただの一目惚れっていうのかもしれないけど、その人形は、本当に「呼んでいる」って気がしました。
残念ながらその人形を買えるだけの持ち合わせがなく、泣く泣く諦めたんですが、
帰宅してから考えると、「なんであんな人形欲しがったんだろ?」と思ってしまいました。
幸いにも(?)、引っ越しの都合で、それっきりその店に行く機会もなくなり今に至りますが、 何の因果か、今の勤め先は「人形町」です。
しかも、週に一回通っているクライアント先が、例のアンティークドールショップの道路向かいです。
ちなみに家にある犬のぬいぐるみ、小一時間位目を離した隙に、
向きが変わっているということが頻繁にあります。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話