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短編2
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ポルターガイスト

はじめまして。

初めて投稿させて頂きます。

文章を書くのはあまり得意では無いので拙い文章ですがお読み頂けると嬉しいです。

これは今から十数年前の話です。

自分がまだ実家に住んでいた頃の話です。

二階建ての一軒家。部屋の数も多く中々大きな家だったのですが

勝手にドアが閉まったり 風呂のシャワーが勝手に出たり 二階から凄い勢いで駆け下りてくる音が聞こえたり。

俗に言うポルターガイスト現象が良く起こる家でした。

両親は共働きで 家には夜にならないと帰ってこず

家では僕と弟の二人で過ごすのが常でした。

そんな事もあってか日常の様に起こるポルターガイスト現象で僕と弟を怖がらせないように両親は 

いつも気のせいだと笑い飛ばしていました。

「住みはじめた時は こんな事は起こらなかったのに。」

と夜中に話している両親を見たこともありました。

ポルターガイスト現象が起こるきっかけは

実は僕にあるのです。

両親や弟にも この話はしていません。

当時の僕は きっと話を したら怒られると思っていたのでしょう。

季節は忘れましたが

夕暮れ時だったと思います。

弟は友達と遊びに行っていて家には僕一人でした。

トイレに行こうと廊下に出たときに ふと 玄関から何かがドアの鍵をいじる音が聞こえました。

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。

音は中々鳴り止まず 

弟かなぁとも思ったので

「○○~?(弟の名前)」

ピタッとガチャガチャと言う音が止まりました。

やっぱり弟だったのかと思い覗き穴で外を覗いてみると誰も居ませんでした。

確認し終えた瞬間から また

ガチャガチャガチャガチャガチャ

と 玄関の鍵をいじる音が聞こえ始めました。

流石に怖くなった僕は その場から一度逃げて 寝室へ行き 布団に隠れました。

誰も居ないのにガチャガチャと鳴る扉。

何分くらい隠れていたのでしょうか

夕暮れから時刻は過ぎ 夜になっていました。

ピンポーーーーン

家のチャイムが鳴りました。

弟が帰ってきたんだ。

そう思い すぐに廊下を通りインターホンに出ました。

「お兄ちゃん。鍵忘れちゃったから開けて~!」

いつもの弟の声でした。

助かった・・・。廊下を通る時にも もうガチャガチャと鳴る音はしてなかったし。

玄関を開けると そこには誰も居ませんでした。

ただふっと黒い影みたいなモノが僕の横を通り過ぎました。

「ようやく入れた」

通り過ぎる時に確かにそう言われたのを覚えています。

それからポルターガイスト現象は頻発し この家から引っ越すまでの3年間 この怪異に悩まされ続けました。

今では別の家族が その家には住んでいます。

何も起こっていなければ良いのですが。

怖い話投稿:ホラーテラー りーくさん  

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