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ある子供の体験

臨死体験 光の世界へ / メルヴィン・モース著 / (1997年発行)

ある子供の体験

「手術が終わって目が覚めたら、お母さんがいた。

 ぼくが手術台にいる間にどんなことがあったかをお母さんに話したくて、ウズウズしてたんだ。

 ぼくは言ったよ、お母さん、とっておきの秘密を教えてあげるね。

 天国への階段を上ってきたんだよ、って。

 とっても幸せな安らかな気持ちだった。最高の気分だったんだ。

 ぼくは階段の途中にいて、そこは暗かったけど、上り始めた。

 階段の半分まで上って、もうここまでにしようと思った。

 ぼくはもっと上がりたかったけど、これ以上行ったら、もう戻れないかもしれないと思ったんだ。

 そんなことになったら、お母さんとお父さんが悲しむからね。

 ぼくの弟はもう死んでいないから、ぼくまで死んだら、だれも親の面倒を見る子供がいなくなるもの」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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