これは私が体験した実話です。
夏の深夜1時.......
私はあまりのむし暑さにベットのある二階から降りて一階の居間で涼もうと思い、居間のドアを開けっ放しにして30分程居間に寝ころんでいました。
勿論家族はみんな完全に夢の中で、家の中は扇風機の音しかしませんでした。
『涼しくなってきたし、そろそろ上がろうかな?』
その時私は居間のドアに背を向けてころんでいたのですが、その時後ろから小さな子供が走るようなぱたぱたという音が聞こえてきたんです。
うちには両親と祖父以外は私と姉だけで、小さな子供は居ないはずなのです。
『なんだろう......』
怖い話や幽霊の話が大好きな私は興味をそそられて起き上がり振り向くと
そこには背が150もなさげな着物でおかっぱの女の子が居間のドアを開けた向こうの和室にぼんやりと立っていました。
私はその子と目が合って視線を離せなくなり、ずっと見続けていました。
するとその女の子はすぅと消えていきました。
危害は無さそうだったのですが冷や汗が止まりませんでした。
怖い話投稿:ホラーテラー 焔さん
作者怖話