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短編2
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相性2

つづき

その後も続く続く。

神社の前を通ったときに

「あ、」

って誰かが言ったんだ。

私はKが何か思い出したのか?と思って続きを待ったが…続かない。

私がどうした?って聞くと同時に

「T、どうした?」

とKが言う。

T「え、俺何も言ってないよ?」

私「Kの方からきこえたけど?」

K「いや、俺でもないし。」

………

K「いやいやいや、T嘘つくなって!お前今『あ、』って言ったろ?俺の耳元で聞こえたんだから、後ろに座ってるお前しか居ないだろ。」

T「何も話してないよ!ってかそんな声聞こえた?」…あんだけでかい声で、狭い車の中聞こえないわけがないのに。

つか誰も話してないなら誰の声だよ。

って事があったり。

他にも

廃墟の前を通ればKが黒い人を見、私だけ背中が痛くなり息苦しくなる。

民家も近くにない山に入って星綺麗ーって眺めてると、私にだけ明かりも見えないのに足音が聞こえる。

墓の前を通れば一瞬だったがKと私が息苦しくなる。

道路の正面にに靄がかかってると思いきや、靄を突っ切った途端Kが

「這いつくばってる幽霊轢いちゃった…」

と、もう心霊体験のオンパレード。

私はちょっと特殊な体質故、心霊体験に免疫無いとは言わないが、それでも普段は2、3ヵ月に一回あれば良い方。

流石にものの3、4時間でこの数は異常な事だった。

Kに関しては、一度質の悪いのに捕まって以来たまに見える様になったとのこと。

ただ、頻度は私と同じ位だと話していた。

あ、Tはお察しの通り零感なので素通りしてやってくれ。

私も彼も、霊感ある友達は多数いるが、こんなことは初めて。

まぁ後日別の用事で霊能者に見てもらっときには何も憑いて無かったからその後~って話はないんだけどさ。

ただ、この一晩の出来事について、私なりに考えてみたんだ。

相性の話の中でこの人とは波長が合う。とかあるだろ?

それって性格や話・行動のテンポが合うって意味が強いんだと思うけど、人には霊感の波長が合う…つまり霊感にも相性があるんじゃないかと。

その相性は波長で例えれば、同じ波長の強さが同じタイミングで正反対に動くものならプラスマイナス0に、同じ向きに同じタイミングで重なるとプラスにもマイナスにも行こうとする力が単純にプラスになるから、何時もより余計に見えるし感じる。

ちょっと説明が上手くないけど、要は相性にも色んな合方があるって事、合ってしまうと少し大変な思いをするって学んだ訳だ。

そして今回の教訓として、二度とわたしとKは一緒にドライブに行かないと取り決めた。

あなたも友人の波長には気をつけて。

怖い話投稿:ホラーテラー イタコの末裔さん  

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