彼は、彼女も友人も大切にしないプレイボーイ
今は亡き親の出版会社を継ぐ、言わば「おぼっちゃま」
ルックスもよく、毎晩違う女を抱いていた
日に日に友人を無くし、美人で有名な彼女も、嫉妬で気が狂いそうだった
そんなある日の事、彼の開催したパーティーでとても目に止まる女性を見つけた、
その隣には彼の唯一の親友が居る、どうやら親友もその女性が気になっているようで、アプローチをしている
そんな事は気にもせず、女性を無理に誘いだし二人きりでパーティーを抜け出し、唯一の親友を無くすも、抱いてしまった
朝、目が覚めてから女性と別れ、仕事に行こうと外に出ると、彼女が車に乗って待っていた
「昨日は満足出来た?とりあえず乗って、送ってくわ」
彼は言い訳を考えたが、何も浮かばず、一言「すまない」と言って車に乗った
車は会社へと向かい
あと少しで会社に着く…、そう思った時、彼女が泣きながら小声で「貴方は私だけの物」と呟いた
徐々に車の速度が上がり、彼は目を瞑る
気付くとベッドの上
右腕を失い、顔面は潰れ
彼女も亡くした
彼は死ななかった
彼はこれから良い夢は見れない
だって貴方は私だけの物なんだから。
怖い話投稿:ホラーテラー Taiyoさん
作者怖話