短編1
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親戚のばあちゃん

そのばあちゃんが入院した時に聞いた話です。

ばあちゃんが検査入院することになったんですが、大部屋が空いてなく、二人部屋で一人入ることになったそうです。

入院一日目の夜、ばあちゃんは寝苦しく目が覚めました。

すると、ガリガリに痩せた白髪のおじいさんが胸の上に正座して、ばあちゃんを覗き込んでいました。

そして、ばあちゃんに

「刺身、美味しそうだねぁ〜」

と言って消えたそうです。

怖くて眠れなかったと…

翌朝、大部屋が空いたので6人部屋に移り、そこで昨晩の話をしたそうです。

すると、付き添いのおばさんが、

「あなたが入る前の晩に、おじいさんが亡くなったのよ。夕飯を配膳した時は「美味しそうな、刺身だね〜」って言ってたねに、食器を片付けにいったら、手をつけないまま亡くなってたんだって〜」

…と。

その後、ばあちゃんはしばらくして、退院し、大往生で何年か前に亡くなりました。

怖い話投稿:ホラーテラー さなえさん  

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微妙だけど、実際こんなもんなんだろうな。

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