先日の初投稿で、私の唯一のゾッとした体験話を書かせて頂きました。
でも、思い返してみたらもう1つありました(笑)。
2年前の夏だったと思います。
その体験は飲み会の後だったし、友人達と一緒だったので、当時怖いという感情はあまりありませんでしたが、今思い返してみると…なかなか怖いのかな?と思います。
またもやオチはないのですが…お暇な方、お付き合いください。
その日は地元の飲み会がありました。10時頃お開きになり各々解散した後、残った女3人(私、E子、Y子)。
次の日は3人とも仕事が休みだった為、そのまま帰るのは勿体ない…というわけで、E子の提案でドライブすることになりました。
※E子は下戸で飲まない為、車を近くのパーキングに停めて飲み会に来ていました。
助手席にY子、後部座席に私が座り、初めは行く当てもなく走っていたのですが、何となくの流れで○ヶ丘に続く坂道を上り始めてしまったので、ついでに夜景を見ることに。
○ヶ丘は市内ではそこそこ有名なプチセレブ住宅街で、冬になると各家が競うようにイルミネーションで外壁や庭を飾ります。
住宅地から少し外れた所には公園があり、そこから夜景が一望できるのです。公園だけの為にだだっ広い駐車場まで完備してあり、昼は親子連れ、夜はカップルで賑わっています。
エコーラインのようなくねくねした上り坂を進み、あと少し直進すれば公園という時に、E子が急に左折しました。
私「公園行かないの?」
E子「こっちの方が穴場なんだ♪」
住宅街から大分離れ、細い道をひたすら進み、着いた場所は、車に乗りながら夜景が見れる超穴場スポットでした。
駐車場なんか当然なく路駐なんですが、前方が崖で行き止まりの為誰も来ません。カップルも真っ先に有名な公園に向かう為、なかなか知られていない場所なのでしょう。
Y子「よくこんな場所知ってるね」
E子「この間友達と来て見つけたんだ〜」
次第に夜景そっちのけで、お決まりのガールズトークに花が咲き始めたその時…
グ…ググ…グググ…
Y子「ねぇ…なんか変な音しない?」
話に夢中になっていた私とE子は、怪訝そうな顔をするY子のその言葉で会話を中断し、耳を澄ましました。
ググ…ググ…
本当だ…
何の音…?
E子「え!何これ!?」
E子が指差した方を見ると…
助手席側のドアミラーが…勝手に動いている…
しかも内側ではなく外側に向かって!
「何これ何これ!」
「もうここ出よう!」
車内はプチパニック状態。
とにかく夜中でも人がいる所に行きたくて、一気に坂を下り近くのゲーセンへ。
駐車場に停め、3人降りて改めてミラーを見てみると…完全にあさっての方向を向いていました。
E子の車のドアミラーは運転席側のスイッチで開閉するタイプで、スイッチを押せば両サイドのミラーが同時に“ウィーン”と動きます。決して無理矢理動かすような“ググ…ググ”という音ではありません。
「さっき、言いだせなかったんだけど…」
Y子が口を開きました。
Y子「坂道下ってる最中、何でか分からないけど、凄く涙が出そうになったんだ」
怖いとかの感情から来るものではなく、ごく自然に涙が溢れ出そうになったそうです。
ミラーはスイッチでは動かない状態まで曲がっていたので、手で動かして何とか元に戻りました。
あれは一体…何だったんでしょうか…。
ドアミラーが勝手に動くなんて怪異。
素面のE子と、助手席でリアルにドアミラーが動くところを見たY子は本気で怖がっていましたが、正直な話私は…あまり見てなかったし酔ってたので、そこまで怖くありませんでした(笑)。
でも、もうあの場所には行かないと思います。
思いの外長文になってしまいました。最後まで読んでくださった方、つまらなくて申し訳ありません。
これで体験談は以上なので、今後は友人に聞いた話等を投稿してみようかな…と思います。
ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー ちゃこさん
作者怖話