山登りを楽しんでいるとだんだん霧が濃くなり下山ができなくなった。
だが暗くなってはもっと危険、己の勘を頼りに突き進む。
しばらくして霧は止み晴れたが勘は外れてしまい歩き回ったせいでここがどこだか解らずすっかり遭難してしまった。
生気が抜け力無く寝っ転がり途方に暮れていると遠くの方から何百人分の軍隊の行進のような足音が聞こえてくる。
だんだんと近付いてくる。
だが逃げる気力はない。
現れたのは頭や腹部、首や腕がないので致命傷を負った薄い緑色の衣服がぼろぼろな兵隊たち。
「日本は平和か」
その問いに平和ですと答えれば敬礼しながら嬉しそうな顔で涙を流しながら兵隊が消える。
そして気が付いたら山のパーキングエリアで目が覚めて保護される。
だが、日本は犯罪が耐えないなど平和を否定するような事を答えたら・・・
もちろん作り話です。多分。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話