高一の冬
薄暗い道を友達と2人歩いていると
前方から老婆が腰を曲げ杖をつきながらゆっくりと歩いてきました
とくに気にせず
そのまま友達と会話をしながら進んでいると
びっくりするほど大きな声でがに股にたった老婆が
「お前達には殺したいほど憎い奴はおるか〜」
「ひゃはははは〜」
と杖を振り回して叫んできた
老婆と私達の距離10メートル
ビビりまくって鳥肌な私
その隣で
「殺したいと思う人はいません」
「でも何かのリスクをおって生きていってほしい人はいます」
「火をつけられてぐちゃぐちゃなった顔で一生を過ごすとか」
とニッコリ笑顔で答える友人
びっくりするばばあ
呆然とする私
その後老婆と友人の何とも言えない気まずいにらみ合いが5分ほど続き
老婆は「お前は悪魔じゃー」と捨て台詞を残し去っていった
友達は大事にしないといけませんね、うん
人に恨まれるようなことはしないようにしようと誓った高一の冬でした
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話